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犬猿同期と伊吹くん 4 ページ12

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俺が何も言わずに居ると、Aは俺を見上げながら首に腕を回してきた




このクラブは至る所でイチャイチャしてる奴らがたくさんいるから

俺たちのこの光景は誰も気にも留めない








フワッといい匂いが俺の鼻を掠めた瞬間、耳元にAの囁きが聞こえた








『さっき手前の扉に入っていった』








やっぱりAは容疑者の男がここに入るのを見て、俺をここまで誘導してきていた





「入るか?」




不自然にならないように俺もAの腰に手を回して、首筋に顔を埋めながら小声で話す





『私が入る。伊吹はここで待機して』





中に窓や出口があるか分からない為、逃走されないよう自分が入って油断させるつもりなんだろうな・・・・







Aの考える事は手に取るように分かる





きっとAもここで俺が何て言うかなんて分かってるんだろうな









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「・・・・・分かった」








俺が反論すると思っていたAは一瞬ピクッと反応した




きっと今までの俺なら絶対に反発して、1人で扉の奥へ突っ込んで行ってた









でもAは、俺のそういう危ないところが嫌いなんだと思う




だからあの時もめちゃくちゃ怒ったんだろうな









あの頃の俺は自分の考えを曲げるつもりも無くて、理解してくれないAにどんどん嫌悪感を抱いたんだ






Aなら理解してくれる




理解して欲しいと思っていたから余計にイライラしてしまった









でも分かってた



俺が無茶する度に、お前が上司に頭下げて自分がちゃんとストッパーになるからって毎回説得してくれてたの






始末書だけで済んでたのはAのおかげなのも分かってる






なのに俺は結局素直に感謝する事もできなくて、Aが異動する時も減らず口叩いて喧嘩別れみたいになった









Aは誰よりも俺の事理解してくれてたのにな




















だから、いつかお前が危ない事する時は俺が後ろから支えようって決めてた









「安心しろ。俺が後ろに付いてる。」









俺はそう告げて、無意識にAの首筋に軽いキスをした





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ちゅん(プロフ) - コウノドリ!!!コウノドリ好きなのでお話入ってて嬉しかったです!これからも応援してます!頑張って下さい!! (2020年12月26日 17時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
con(プロフ) - 由羽さん» ありがとうございます♪楽しんで頂けて嬉しいです( *´艸`) (2020年10月21日 16時) (レス) id: 984b2836e2 (このIDを非表示/違反報告)
由羽 - とても面白かったです!!最高でした☆いつも楽しませてもらってます(*^^*) (2020年10月20日 21時) (レス) id: 7535220b5c (このIDを非表示/違反報告)
con(プロフ) - puppy0408さん» 犬404を飼いたすぎて作っちゃいました!!(笑)少しでも笑ってもらえると嬉しいです♪ (2020年10月19日 15時) (レス) id: 984b2836e2 (このIDを非表示/違反報告)
puppy0408(プロフ) - い、いぬーーー!志摩さんと伊吹が犬になる話が読めるのはココだけ!!!最高です!!!笑 (2020年10月18日 23時) (レス) id: 6a087230a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年9月17日 21時

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