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第3話
さっきまでの気まずさはなんだったのか、寄り添いながらも特に何をするでもなくＤＶＤを見たりお菓子を食べたり。なぜこんな状況になってるのか理解できないままあっという間に時間だけが過ぎ、おもむろにレイ君が私の名前を呼んだ。
「ん？」
「これからどうする？」
「これから？」
夜も更けたし、帰るほかないと思うけど。でも一応ちょっと悩んだフリをしてみる。
「そうだねー、こんな時間だし」
「帰る、っていうの？」
「…えっ」
「だーめ」
「でも」
「さっきの言葉傷付いたんだから、慰めて？」
頬杖をついて首をかしげて口角をあげるレイ君。はぁ、綺麗だな。見とれちゃう。でも、言ってることは意味わかんない。さっきの言葉って、あれだよね？私も悪いけどさ、やっぱレイ君の日頃の行いが悪いからでしょ？傷付いたのは私の方じゃないの？って、関係ない私が傷付くのもおかしい話だけど。
言葉につまる私の手を引いてそのままベッドに連れていこうとする。足を止めて抵抗すると、ちょっと笑って顔を近づけてくる。もうすぐ唇が触れる、って言う距離でレイ君が囁く。
「ダメだって」
その声に腰の辺りからぞくぞくして、抵抗する力が弱くなった私を軽く担いでベッドに優しくおろした。私の上に跨がるレイ君はかっこよくて綺麗で、胸がドキドキする。だけど私は、レイ君の中では大勢のうちの一人で、ドキドキするのは私だけ。そう思うとすごく虚しい気持ちになった。バカだなぁ。
「Aちゃん」
ああ、いい匂い。ほんと、この匂いをかぐとどうでもいい気持ちになってしまう。甘くてとろんとした香り。私の首筋に顔を埋めるレイ君から匂う。これが私だけのものだったらいいのに、なんて少しでも思ってしまった。頭を撫でると、レイ君が顔をあげた。
「ん〜？」
「レイ君、いい匂いするね」
「そう？」
「うん。好き」
レイ君はそれから黙ったまま、また首筋に顔を埋める。ちょっとピリッとした痛みがしたと思ったら、レイ君は微笑みながらその部分を優しく撫でた。
「ついた」
「…えっ、ちょっと」
恐らくそこにあるのは小さい赤い痣。どういうつもりでつけたのか、そんなこと聞くまでもなくレイ君は私の洋服を脱がして、自分も脱ぎ出した。レイ君とこういうことする人たちにも同じものがついていて、大勢とお揃いなのかな。ヤリチンに惹かれるって、とても寂しい気持ちになるんだと初めて知った。
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こむ(プロフ) - ひなさん» 遅くなってスミマセン！コメントありがとうございますー！わーん( ；∀；)嬉しさ爆発です！！続編できるの、時間がかかるかもしれないですが…(*´ω｀*)やる気出ました！ありがとうございます！ (2018年1月21日 14時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 執事セフンたまんないです！きゅんきゅんがとまりません( ；__；)また続編よみたいです、、！ (2018年1月14日 2時) (レス) id: c290ea6bde (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» はじめまして！めっちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます！！そんな風に思っていただけるなんて感無量です！いつかお答えできるように進展させようと思います、脳内で！ (2017年12月17日 23時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ジュンミ(プロフ) - はじめまして！すごく好きなお話です！！セフン との話長編で読みたいです！！！！！ (2017年12月11日 0時) (レス) id: 02379d08bf (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！そのお言葉をいただけることがもうスーパー嬉しいです！！ (2017年12月10日 1時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2017年11月21日 0時
