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「何がどう違うの？」
「んー、すっごく良い匂いがするなって…何かつけてる？」
「つけてないよ」
「え〜うそだぁ」
「本当に！ていうか…レイ君こそすごく甘い匂いがするよね」
「えー、そう？何もつけてないけどな」
初めて出会ったときも、今さっきも。あなたに近づくとすごく甘い匂いがして落ち着くし、思い出そうと思えばまずその匂いだし。印象に強く残る甘い香り。匂袋があるなら買います。
「僕たち相性が良いんだよ〜」
確かに、お互いがお互いの匂いを良い香りとして捉えてるなら、生物学的に相性はいいんだろう。でもこんなかっこよくてチャラいレイ君は、色んな女の子を虜にしてきただろうしこれからもするんじゃないかな。そして女の子大好きだから悪い気しなくて関係もったり…しそう。今までの状況が物語ってる。何度も何度も思うけど、私はやっぱり恋する相手間違ってるなぁ。これじゃ辛い思いをし続けるんだろうな。
「…何もしないって言ったけど、ちょっと無理かも」
「はぁ？」
「ちゃんとしたデート、今度Aちゃんが教えて」
「え？あ、ちょっと」
まだお酒も残ってるのに、強引に手を引いて帰ろうとする。こんなに残念な人だけど、お会計だけはスマートだった。暖かい店内から外へ飛び出すと、途端に体の熱がゼロになる。
「うっ…寒っ」
「家であったまろ〜」
「…やっぱり最低じゃん」
「うん。なんとでも言って」
「サイテー！欲の塊！」
「そうだよ〜匂いに誘われちゃってさぁ」
「なにそれ！」
「ゆっくり教えてあげるから、ほら行くよ〜」
地団駄を踏む私に、大きな手を差し出してくる。じっとその手を見つめると、痺れを切らして自ら私の手を取った。お互い一気に冷たくなった手は、じんわりと熱を帯びてくる。
「…やっと繋いでくれた」
「ん？」
会いたいはやりたいって意味で、何もしないは絶対に何かして。かっこよくて優しくてチャラくて女の子大好きで、嬉しかったり楽しかったりする反面本当に辛い思いをしそうな恋だけど、しばらくは愛されてると勘違いしてもいいよね？
おわり
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こむ(プロフ) - ひなさん» 遅くなってスミマセン！コメントありがとうございますー！わーん( ；∀；)嬉しさ爆発です！！続編できるの、時間がかかるかもしれないですが…(*´ω｀*)やる気出ました！ありがとうございます！ (2018年1月21日 14時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 執事セフンたまんないです！きゅんきゅんがとまりません( ；__；)また続編よみたいです、、！ (2018年1月14日 2時) (レス) id: c290ea6bde (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» はじめまして！めっちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます！！そんな風に思っていただけるなんて感無量です！いつかお答えできるように進展させようと思います、脳内で！ (2017年12月17日 23時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ジュンミ(プロフ) - はじめまして！すごく好きなお話です！！セフン との話長編で読みたいです！！！！！ (2017年12月11日 0時) (レス) id: 02379d08bf (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！そのお言葉をいただけることがもうスーパー嬉しいです！！ (2017年12月10日 1時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2017年11月21日 0時
