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第7話
最近食欲がない。でも元気なんだよね。癖のように、顔を洗ってメイクをするときちらりと見てしまう首の痣はあんだけ濃かったのに今ではもうほとんどわからない。これでいい。もう忘れることにしたんだから、痕は全て消えちゃえばいい。
ただ、あの日からどのくらい経つのかもうわからないけど、未だに思い出すのはあの匂い。人間って匂いの記憶は残りやすいんだね。さっさと消えてしまえばいいのに覚えてしまってるし、なによりすぐに思い出してしまう。吹っ切れた「つもり」であることは誰よりもわかってる。
大学に顔を出すと、男の子に囲まれながら可愛く上目遣いをして話をするビニがいた。あの子はホント懲りないというか強いというか、すごいメス。ちょっとすみませんとその輪の中に入って席に着くとくるりと振り返って私に話しかけてくる。男の子たちは私には興味がないからかそそくさと離れていった。なんか悲しいわ。
「おはよー」
「ビニ、昨日彼氏と別れたんじゃなかったっけ？」
「それは今の私には関係ないことじゃん？うじうじ気にしてたら前に進めませーん」
「遠まわしに私のこと説教しないでよ」
「わかってんなら早く忘れなよ。一途でいいのは切れる前までだよ」
「その通りでございますビニ様」
この子はかわいくて頭が良くて、私にはない考えを持ってる子。恋愛だって頑張らなくたってできるし。私はいつも考えすぎて、好きになりすぎてうまく進めることができない不器用。私もこの子みたいな性格してたら今ごろこんな思いはしてなかったんだろうな。っていうことを一日一回は考える。ほんと、うじうじしてて前に進めない。
「あ、A今日バイト？」
「ううん」
「じゃあ夜飲みに行かない？傷心パーティー」
と、言われて店に入った時に案内された席にはすでに男女数名が座っていた。やられた。合コン。ビニを見ると、傷心パーティーで間違いないでしょと言わんばかりのドヤ顔を向けられて、潔く席に着いた。
「ねぇビニ…Aちゃん、結構飲んでるけど大丈夫？」
「あー、ほっといていいよ。っていうか酔わせてあげて」
「え？」
「いいからどんどんお酒持って行ってあげて」
なんていう会話がされていたなんてことはつゆ知らず。ビニの思惑通り私はガンガンお酒を飲んで、どんどん視界が狭くなっていった。だって、なんかもう自分に絶望してるんだもん！私って、なんなの！
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こむ(プロフ) - ひなさん» 遅くなってスミマセン！コメントありがとうございますー！わーん( ；∀；)嬉しさ爆発です！！続編できるの、時間がかかるかもしれないですが…(*´ω｀*)やる気出ました！ありがとうございます！ (2018年1月21日 14時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 執事セフンたまんないです！きゅんきゅんがとまりません( ；__；)また続編よみたいです、、！ (2018年1月14日 2時) (レス) id: c290ea6bde (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» はじめまして！めっちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます！！そんな風に思っていただけるなんて感無量です！いつかお答えできるように進展させようと思います、脳内で！ (2017年12月17日 23時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ジュンミ(プロフ) - はじめまして！すごく好きなお話です！！セフン との話長編で読みたいです！！！！！ (2017年12月11日 0時) (レス) id: 02379d08bf (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！そのお言葉をいただけることがもうスーパー嬉しいです！！ (2017年12月10日 1時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2017年11月21日 0時
