元カレ、推しでした【青】

# 35話 ページ36

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こ「...ん、行こっか」




貴重品だけをカバンに詰めて

僕らは家の外へと出た


現場検証とかもあるらしいから家を出たのは警察からしたら有難かったみたいで

頭をぺこりと下げられた





『ころんくんの家...おっきいね』


こ「んふ、ありがと」




タクシーを降りた時の

彼女の第一声はこれだった




こ「どーぞ上がってください」




エレベーターで自分の階へ行って

鍵で扉を開けて彼女に入るように促す


だけど彼女はその場から動こうとしない




こ「どうかした？」




心配になって僕も部屋を除くと

何やら見慣れた靴と

聞きなれた声が聞こえた




こ「……あいつ、」


こ「...僕の友達だから大丈夫、入っていいよ」




僕がそう言うとやっと一歩を踏み出すA

そんな動作一つ一つが可愛くって思わず笑みが零れる


...その幸せな空間も

アイツに壊されたんだけど




じ「ころんが女連れてきてんで！！！」




あのジェルくんとか言うやつに





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