元カレ、推しでした【青】

# 32話 ページ33

莉犬side





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り「Aちゃん...？大丈夫？」




Aちゃんの居る場所は

玄関に入ってすぐ分かった


寝室と思われる部屋の扉が

雑に開いていて中に居る女の子の姿が見えていたから




り「...Aちゃん？」




何度名前を呼びかけても

Aちゃんは上の空で俺の声は聞こえていないみたいに

ただ、ひたすらぼーっとしていた




り「...これやばいやつ？」




俺じゃダメなんだよね、きっと

君に俺の声は届かないんだ


ころちゃんじゃないと




こ「あ、はい...僕も行くんですか」




タイミングがいいのか悪いのか

警察の人が到着したみたいで家の中にたくさんの人が入ってくる




こ「何か事情聴取？されるんだって
僕が行ってくるから莉犬くんはAを...」


り「ううん！！俺が行く！！！！」




ころちゃんがこの子の傍に居てあげないと

俺じゃこの子を救えないから




り「ころちゃんがAちゃんの傍に居ないとダメなんだよ」

り「だから、俺に任せて」





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