元カレ、推しでした【青】

# 24話 ページ25

莉犬side




目の前で未だに泣いている女の子をなだめた後

俺たちは近くのコンビニに行くことにした


出来るだけ明るくて、人が多いところでころちゃんを待ちたかったから




り「……落ち着いたかな？」




先程までは暗くて分からなかったけど

この子の顔はとても整っている

それはもう、言葉を失うくらい




『...はい、ありがとうございます、』




何があったのか

俺には詳しく分からないけど


この子にとってはとても怖い出来事だったと思う




り「ころちゃんももうすぐ来るからね」

こ「A！！！」




ほら、言ってるそばから



.




ころちゃんの汗だくで

とても焦っていたような顔を見た時


この女の子のことが

本当に大好きなんだろうな、と伝わってきた




こ「良かった...無事で」




ころちゃんは何を言うでもなく

その女の子を無言で抱きしめて


俺はこの場に居ない方がいいんじゃないかと思ってしまう


けど、ころちゃんには伝えておきたいことがあったから

無言で2人を眺めておく




こ「莉犬くん、ほんとにありがとう」

『ありがとうございます、』




Aちゃんと呼ばれた子が

ころちゃんに会えたことで余程安心したのか

また泣いてしまいながら俺にお礼を言ってくる




り「大丈夫だよ、Aちゃん
だから泣かないで？ 」


こ「は...名前、」




別に名前を呼ぶくらいいいじゃん

それくらいで嫉妬しないでよ


どうせころちゃんとAちゃんは両想いなんだからさ






.



もしかしたらハーレムなんて世界線もあるかもしれませんね˶‘ ᵕ ‘˶

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