m i n t ページ33
久々に休みを頂き、普段とは違う空気が肺に入る。両親共に健在なのだが、母が腰をやったらしく心配になったのだ。1年ぶりの2人は元気そうだ。少し出掛けよう、と駅の階段を降りた時。
耳に届くのは下から聞こえる悲鳴。私は叫び散らして人を無理にかき分けた。
『──誰か助けて！』
休日とはいえ救命士の立場上体が無意識に動く。
「どうしました?」
人だかりが開けた先には線路下を見下ろす人たち。駆け寄り見下ろせば転落した男性の衣服は真っ赤に染まり始めていた。線路にこびりつく血液。
「今すぐ救急車を呼んでください」
髪を括りながら真下に降り、倒れた人へ近づく。血を流すその男性に、どこか見覚えがあった。
「足元フラフラして、変だなって思って。気づけば落ちてて…」
1人の男性が現場の状況を下を覗き込み叫ぶ。休日のため裸眼であった私は急いで眼鏡をかけた。
鮮明に目に映るのは
「灰、谷…?」
フェローの灰谷俊平。眼鏡はないが間違いなかった。何故落ちたのか、自ら投げ打とうとしたのか、考える余地すらない。
「聞こえるか?灰谷！」
頸動脈のふれは弱く、痛み刺激への反応も薄い。出血が多く出血源が初見ではわからない。一刻も早く抑えないと、と考えれば丁度救急車が到着した。
「救急救命士です、ホームから転落、20代男性意識レベル3桁。頭部から出血あり。同乗します」
固定を施し有りっ丈のガーゼで一時的に抑えてタンカから運ばれていく彼。線路に落ちた彼の眼鏡を拾い上げて、救急車に飛び乗った。
「翔陽大学付属北部病院救命救急センターへ搬送してください。蒼瀬Aと伝えればわかります」
隊員ははい、と電話をした。彼のガーゼは血液を抑えきれていない。─なすべき初期治療と意識のない彼の手を握り続けるしかなかった。
--ホームから転落の男性の受け入れ要請と共に聞こえたのは�狒鸚�A�瓩量樵亜Ｈ狃�は休みのはずであり、疑問を浮かべながら到着を待つこと数分。
「意識レベル3桁」
現状を正確に伝えながらストレッチャーと降りてきた彼女の姿は、紅く染まった白シャツに眼鏡。
「藍沢頼むよ」
任せろ。その直後突然鳴り響いた音。彼女はとって、と目で訴える。彼の携帯のディスプレイには�倏鮴亅瓩諒源�。藍沢と名乗り、運ばれたことを伝えれば電話越しに動揺が伝わった。
─灰谷先生、睡眠薬処方されてたみたいなの
…睡眠薬
「瞳孔不同出てる、頭部CTオーダー」
彼女の眼鏡の奥は真っ直ぐと前を捉えていた。
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レイ(プロフ) - 再開待ってます。 (2019年11月25日 23時) (
レス) id: ffae72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になってますが終わりですか？ (2019年9月2日 20時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます！もう更新されないのでしょうか？ (2018年10月16日 11時) (レス) id: 6124a9987a (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - いつも見てます！このお話が大好きです！更新がんばってください！ (2018年7月6日 19時) (レス) id: 79846cf961 (このIDを非表示/違反報告)
Nana(プロフ) - Rayさん» Rayさんいろんな人に細かくしてますが、手当たり次第いろんな人に誰彼構わずリクエストしてるようです。迷惑だと思いますよ。 (2017年11月1日 5時) (レス) id: 3273862ca4 (このIDを非表示/違反報告)
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