c h o c o l a t e ページ3
彼女は真っ赤に染まった手袋をゴミ箱に投げ捨てて束ねていた髪を下ろす。
「なんなのよ、全く」
そう吐き捨ててぶつくさ文句を並べながら、俺の隣で手を洗浄している。
藍沢「なぁ蒼瀬」
「何」
藍沢「今日」
「当直ないよ、帰る」
俺の質問を予想してたようにサラリと答えて肩に手を置いて去っていった。いつもみたいに爽やかな香りを漂わせて。
今は病院、仕事中だ。
あと少しだから、と自分に言い聞かせてロッカールームに戻った。着替えをしている最中に、ポケットから袋がことり、と音を立て落ちた。
藤川「藍沢何だそれ、ってあー…返ってきたな」
お前も大変だなぁ、なんて眉を下げて笑って俺の肩に手を置く。
藍沢「あああれだよ、いつものだ」
拾ってそう見せるのは、袋の中身の青い紙に包まれたチョコレート。オペや治療の前に食べるのが蒼瀬のルーティーンというやつ。あいつはその中でもチョコミントを食う。いつしか、俺が管理させられてた。
藤川が言うには俺が戻ってくる最近まで、これをやめていたとか。きっと自分でポケットに入れる習慣がなかったからであろう。
藍沢「後で食わせる、か」
隣でお疲れ、と出ていく藤川の後を追うようにロッカールームを出た。
--
帰宅すると走って出てきた影。先に帰宅していたか、
「おかえり、耕作」
藍沢「ただいまA」
帰るなり玄関でくしゃ、とした笑顔で飛びついてくるA。
彼女は正真正銘 翔北で働く 蒼瀬Aだ。
仕事中の真顔の彼女の面影は全くない。
��chocolate�瓩壁�分…とでも言っておこうか。
「耕作、チョコ食べてない、」
藍沢「はいはい、とりあえず部屋行こうか」
子犬のように眉を下げるA。
誰も想像つかないだろう。普段厳しいあの人がこんなに女の子らしいとは。
リビングに行くと俺の手を引いてソファーに座る。すると俺の上に跨ってきた。
「耕作…疲れた」
そのままぎゅ、と抱きついた。普段厳しいことを言うが家ではこの調子。
藍沢「お疲れ様」
頭を撫でて正面を向かせて、チョコレートを口に押し込む。
「美味し、よし夜食食べて寝よ」
食べると少し元気になる。もう一度ぎゅ、とすると跨っていた足を下ろして、髪を束ねキッチンへ向かった。
藍沢「A、」
「んー?んっ、」
キッチンで用意をする彼女を振り向かせてちゅ、とキスを落とす。
藍沢「風呂行ってくる」
顔真っ赤にするあたりも可愛くて大好きだ。滅多に言わないけどな。
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レイ(プロフ) - 再開待ってます。 (2019年11月25日 23時) (
レス) id: ffae72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になってますが終わりですか？ (2019年9月2日 20時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます！もう更新されないのでしょうか？ (2018年10月16日 11時) (レス) id: 6124a9987a (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - いつも見てます！このお話が大好きです！更新がんばってください！ (2018年7月6日 19時) (レス) id: 79846cf961 (このIDを非表示/違反報告)
Nana(プロフ) - Rayさん» Rayさんいろんな人に細かくしてますが、手当たり次第いろんな人に誰彼構わずリクエストしてるようです。迷惑だと思いますよ。 (2017年11月1日 5時) (レス) id: 3273862ca4 (このIDを非表示/違反報告)
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