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しばらくすると、イッカクはドレスを1着持ってきた。
海のような色をしたAラインのドレスだ。
イッ「着なよA！」
「え、いや、流石に恥ずかしいっていうか...」
イッ「文句言わない！男どもそこで待ってなさいよ！」
そんなイッカクに元気よく返事するシャチ達。
私はイッカクに部屋に連れ込まれ、着替えさせられる。
イッ「ちなみに髪もちょっと巻こう！メイクもいつもより可愛くして...」
イッカクの着せ替え人形と化した私はぼーっと座っておく。
その間にローの覇気のことでも考えようか。
まずは見聞色かなぁ。
覇王色に関しては素質があるのかないのかも分からないからそっちに時間を割くのはもったいない。
武装色と見聞色さえ身につけとけばそれなりには戦える。
そんなことを考えていると、イッカクが出来たわよ！という。
イッ「やっぱ顔だけは良いからねぇ。さ！見てみなよ！」
そう言ってイッカクに鏡を渡される。
「わぁお。イッカク、ヘアメイクいじるの上手いね。」
イッ「でしょ？ほら！見せに行くわよ！」
「え、ちょっと、」
そのままイッカクに腕を引かれ、ロー達の前に立たされた。
イッ「どーよ！」
ドヤ顔をしながらそういうイッカク。
固まって何も言わないみんな。
「あー、もう...。似合いすぎて声も出ませんかそーですか。恥ずかしいから帰りますね。どーもありがとうございました。」
そう言って私は自室に戻ろうとするが、ローに手首を掴まれて戻れない。
「なに。」
そう聞くも、真顔で何も言葉を発さないロー。
シャ「まっっっっっっっじで綺麗過ぎて時止まったわ。」
ペン「え？A？マジでA？」
「なに。」
ほんと恥ずかしいんですけど。
シャ「ねぇキャプテン！A綺麗ッスよね！？」
そうシャチがローに問いかけた。
ロー「...あァ、綺麗だ。」
「っ！、だっっから、私が綺麗過ぎてあなた達の声が出なかったのはもう分かったから！！」
そんな真っ直ぐガン見して言われたら照れるでしょーが。
ペン「うん、良かった。Aだ。中身はAだ。」
「いや見た目も私だから。」
シャ「ほんと、顔とスタイルだけはいいもんなぁ。」
「というかいい加減手離して貰っても？」
ロー「あぁ。忘れてた。」
そう言ってローは手首を離してくれた。
よし、ハンコックに惚気聞いてもらおう。
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作者名：COCOA
| 作成日時：2021年8月31日 16時
