FANTASTICSの姫は喰種１

13話 ページ14

FANTASTICS


大樹「翔太！？」


世界「おい！しっかりしろ！」


大樹「夏喜！医務室の人呼んできて！」


夏喜「わかった！」


大樹「翔太！おい！」


ガチャ


A「……何事」


慧人「翔太が！」


A「えっ…」


「中尾さん！病院運びます！」







大樹「胃がん……」


「半年持つか……わからないです」


大樹「そんなっ！」


A「……」


世界「…翔太の分もみんなで頑張ろ」


大樹「……」


A「……病室行ってきます」


大樹「あっ！ちょ！」


世界「…今は2人にしよ」


大樹「…おう」


颯太「……」





A「翔太…君」


翔太「あっ……Aちゃん」


A「……あんたさ…半年もないんだって？」


翔太「……らしいね」


A「気づいてたんじゃないの？自分の体調に」


翔太「気づいてたよ…でもね気づいた時には遅いことは分かってたんだ。病院に行った時レベル３って言われた。治る可能性は低いって。だから自分の限界まで踊ろうって思ったんだ」


A「……」


翔太「それとさ……数年前…いきなり親友辞めようって。俺と縁切ったのってさ……Aなりの優しさ…でしょ？」


A「っ！なんでっ…」


翔太「気づいてたよ……君が喰種なんて事…」


A「っ…」


翔太「どーせ優斗？だっけ？に裏切られたんでしょ？分かるよ…何年1緒にいたと思ってんの…縁切るって言ったのだって…俺を殺したくなかったから。そうでしょ？自分がCGCに狙われてれば俺も狙われる。だからでしょ？」


A「……」


翔太「…俺は今もずっと…心友だと思ってるよ」


A「翔太っ！ごめんっ！ごめんねっ！ありがとうっ！」


翔太「ねえ……俺が死んだらさ…食べてよ。俺の事」


A「えっ…」


翔太「…そしたら一緒にいられる気がする」


A「翔太は…お墓に行くべきだよ…食べたくない。」


翔太「そっか……」


A「………頑張ってね」


翔太「頑張る…よ」


A「うん」


翔太「ねぇ…赫子…見してよ」


A「えっ」


翔太「見たい…Aの赫子」


A「……ほんとに最後の時…ね」


翔太「……わかった」


A「…もう行くね」


翔太「うん」

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