5話 ページ6
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報告を終え、部屋から出ると壁に背を預け腕を組んだ五条が立っていた。
『まだいたの?』
五条「あぁ、お前には聞かなきゃいかないことがあるからね」
『私は話したいことなんて1つも無いんだけど』
五条「いいから行くぞ」
『どこに?』
五条「硝子のとこだよ」
そう言って私の一歩前を歩く彼は、何を思い出したのか急に私の方に振り向いた。
五条「逃げんなよ」
そう言って私の手首をグッと掴む。
力加減も出来ないのかこの男は。またもため息をついた後彼に掴まれた手首はそのままにして彼を追い越して歩き出す。
『言われなくても逃げないっつーの。ほらほら行きますよ〜』
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家入「は?」
やあ、硝子久しぶり!と言って治療室に入るなり硝子が放った言葉はこれだけ。
家入「は?」
『え、私がいない間に、は?しか言えなくなったの?』
おーい、と放心している硝子に向かって手を振る。
すると意識を戻したのかハッとしてから、硝子は瞬きをして私の方をギロっと睨んだ。
家入「お前何勝手にいなくなって勝手に帰ってきてんだよ」
私の頭をグリグリとしながら唸ったように言う。
五条「硝子〜、僕の分もそいつ殴っといて」
家入「分かった」
何がわかっただ。ダメだろ殴るのは。
『待って硝子!その手を下げよう』
五条「さっきは随分と反抗的だったのに、硝子にはそんな態度なんだ。お前ガチで気に食わねえ」
『あんたと硝子に対する態度が一緒なわけないでしょ?頭沸いてんの?』
五条「あ゛?」
私が煽るように言うと、硝子は私の頭を掴む力を強める。
家入「今だけは五条の味方だ。悪いのはお前だよ」
『い゛ッ!!ごめんごめん!』
家入「はぁ、、それで?とりあえず説明してもらおうか?」
漸く手を離してくれた硝子は話を聞くため椅子へ座るよう私と五条を促す。
五条「逃げんなよ」
私の肩をガシッと掴み何度目か分からない脅しをかけてくる。
しつこいなこいつ。モテないだろ。
『あんたじゃないんだから逃げません〜』
五条「はぁ!?僕が逃げたことなんてないんですけどぉ?!」
家入「お前ら」
また私らが言い合いを始めようとすると、硝子がすかさずメスを手にする。
私はそれを見て、彼を睨んだ後口を閉じた。
五条も硝子の怒りに気づいたのか、大人しくなる。
私を足を組み直し、机に肘をついた。
『さて、どこから話そうか』
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ひながき(プロフ) - しおりさん» 𝑶𝑴𝑮(゜д゜)、教えていただいてありがとうございます!! (2022年2月7日 1時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 悠仁の漢字間違ってます! (2022年2月6日 23時) (レス) @page23 id: 2479e15f01 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - プスメラウィッチさん» 五条オチです!!今後もお楽しみください!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 15さん» ありがとうございます!!ゆっくりですが、しっかり更新していきます!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ひながきさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています(*^^*)楽しみにしています。 (2022年2月5日 21時) (レス) @page25 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひながき | 作成日時:2022年1月9日 22時