28話 ページ29
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楽巌寺「何故上層部の会議に一度も来ない」
『行ったところで私にメリットがあるとは思えないから。悪いけど今後も蹴らせてもらいますよ』
楽巌寺「貴様には宿儺の器の監視を命令したはずだ。なのに一度も報告に来ていない、これはどういう事だ」
『宿儺の器の監視ねぇ』
意味ありげな笑いを浮かべながら泡瀬は目を細める。
『監視なんてとっくに誰かがしてるでしょ。あんたらの目的は私こそを監視下に置くこと。さっき五条が言ったように近年呪術師自体のレベルが上がっている。それを加味して特級である私を野放しにさせたくないんでしょ?』
楽巌寺「……貴様は少々勘違いをしているようだ。貴様如きを潰そうなど造作もないのだぞ」
『ハッ、勘違いしてんのはどっちだよ。いつまでも老いぼれが良い椅子座ってられると思ったら大間違いだからな』
泡瀬は学長の答えを聞かずに部屋を出た。
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五条「怖い怖い。女の子はもう少し可憐でいて欲しいね」
部屋の外で話を聞いていた五条は私が出てくるなりわざとらしい声で言ってきた。
『あんたはもう少し慎重に話してよ。連帯責任で上からガミガミ言われるのは私なんだからね』
五条「お前にだけは言われたくないね」
『私はまだ可愛い方よ』
五条「どうだか」
2人はまた肩を並べ、歩き始めた。
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一方その頃、伏黒と釘崎は京都校から来た東堂葵、禪院真依のくだらないお遊びに付き合わされていた。いや、付き合わされていたというのは少し違うかもしれない。
2人とも東堂と真依に圧倒されていた。
そこへ伏黒の方へパンダと棘、釘崎の方へ真希、と2年生が危機を察知し駆けつけた。その後東堂達は高田ちゃんだなんだと大人しく引き下がり帰って行った。
そして今、伏黒と釘崎は家入の治療を受けている。
家入「随分派手にやられたね」
釘崎「あいつマジでッ、これ新しく買ったばっかだっつーのに!!」
伏黒「また買えばいいだろ」
釘崎「あんたってホント、無神経にイラつかせてくるわね」
釘崎は真依によって穴だらけにされたジャージを眺めながら悪態をつき、伏黒に八つ当たりをする。その伏黒といえば釘崎よりも重症だ。彼女の話など半分も聞いていないのだろう。
その時、
『ちょっと遅かったかな』
治療室に入ってきたのは泡瀬だった。目の奥が見えないサングラスをかけ、手をヒラヒラとさせながら入ってきた。
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ひながき(プロフ) - しおりさん» 𝑶𝑴𝑮(゜д゜)、教えていただいてありがとうございます!! (2022年2月7日 1時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 悠仁の漢字間違ってます! (2022年2月6日 23時) (レス) @page23 id: 2479e15f01 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - プスメラウィッチさん» 五条オチです!!今後もお楽しみください!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 15さん» ありがとうございます!!ゆっくりですが、しっかり更新していきます!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ひながきさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています(*^^*)楽しみにしています。 (2022年2月5日 21時) (レス) @page25 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひながき | 作成日時:2022年1月9日 22時