初恋とココア【黒羽快斗】

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「さて、どうしようか……」



クローゼットの中に詰まっていた数々の服を引っ張り出し、部屋中に散らかして数十分。


最近はずっと白いシャツにジーンズという味気ない服ばかりを着ていたから、服を選ぶこの感覚はなかなか久しぶりだ。


……別に好きな人のために悩んでいる訳じゃない。いや、そもそも好きな人なんていない。


でも元彼と顔を合わせるかもしれないのだから、ほんの少しだけ緊張してしまうのは私だけではないと信じたい。


もっとも、会ったとしても覚えられているかさえ怪しいのだが。



「マスクしていくか」


やっぱり、あんな苦い別れ方をした相手には気付かれずにひっそりとしていたい。


もう今更だ、顔を見てもただただ辛いだけだろう。



結果的にいつもとほぼ変わらぬ格好に落ち着き、マスクと帽子を合わせた。


時計を見ると時間が過ぎるのはあっという間で、もう既に七時を回っていた。



厚手のコートを身にまとい、深く息を吸って吐いてから玄関のドアを開けた。


クリスマスムードの外の空気は真っ白く、その色は痛い程に怪盗キッドの姿を連想させた。









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5→←3

ラッキーアイテム

トランプ銃

ラッキーカラー

あずきいろ

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黒羽快斗

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