嫉妬 ページ36
次の日は学校だった。
朝から気まず過ぎるよ。
リビングに行ったら照さんは昨日私がハグをした場所で寝てしまっていた。
起きてなくてよかった、
近くにあったブランケットを照くんに掛けて
置き手紙を書く。
「学校に行ってきます。夜帰るのは7時頃になります。照さん帰ってくるの、待ってます」
よし。行こう。
学校を終えて照さんの家に帰る。
新鮮だなぁ。なんだか付き合ってるみたい。
浮かれてたらダメダメ。
そう思って帰った。
マンションの前で誰かが楽しそうに話してる声が聞こえる。
マスコミ…？
いや違う。
この声聞き間違えるわけない、照くんだ。
私より帰ってくるの早かったんだ。
「照く〜ん、ね？いいでしょ？」
『ん〜？駄目だよ。ほんとに。』
「一般人の彼女がいるから？｣
『…。違うよ。彼女じゃない。』
「じゃあいいじゃあん。」
『ごめんね？ほんとに駄目なんだ。』
「ぅ〜ん、わかった。じゃあまた今度ね！」
その瞬間私は見てはいけないものを見てしまった。
キスしたのだ。照くんの頬に。
その女はトコトコと走って帰って行った。
私に嫉妬する資格なんてない。
そんな事、わかってる。
知らない体でやり過ごそう。
いつも通り、いつも通り。
A「岩本さん！」
『あ、Aちゃん、おかえり。』
A「ただいまです、」
よかった。いつも通りの照くんだ。
昨日の事なんてなかったかのように2人で話す。
『ねえ、岩本さんって呼び方と敬語やめない？』
ふいに、そう言われた。
A「いや、敬語はやめれてもそんな馴れ馴れしく呼べないですよ…」
『なら敬語はやめてね。きまり。
じゃあAちゃんは俺と知り合う前、俺のことなんて呼んでた？』
A「照くん…」
嘘だ。大嘘をついた。
ほんとはひーくんって呼んでた。
でも、そんな恥ずかしいこと言えない。
『くくくっ、』
堪えきれずに笑いだす照くん。
『ぜっっっっったい嘘だ。』
え、なんでわかったの。
A「っ、なんで！ほんとだよ！」
『ひひひっ、Aちゃんってわかりやすいね』
笑いすぎて照くんは涙目になっている。
『ほんとは？言ってみ？』
A「ひ…ん。」
『え？なんて？』
A「ひーくん。」
『俺のことひーくんって呼んでたの？』
俯きながら頷いた。
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日葵(プロフ) - zinyonさん» えええええ、なんて嬉しいこと言ってくださるんですか(;_;)いや語彙力の欠片もないので伝わってるか不安やったんです(泣)はい！ぜひぜひ！読んでやってください！ (2020年3月3日 17時) (
レス) id: ba5941ee68 (このIDを非表示/違反報告)
zinyon(プロフ) - キュンキュンし過ぎて危うく死ぬところでしたw日葵さんの文章力が神過ぎて...今からフランボワーズ２読んできます! (2020年3月3日 14時) (レス) id: 12d8f12549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日葵
| 作成日時：2020年2月20日 0時
