☆好きだ ページ21
帰ろうとした君の手を咄嗟に引っ張った。
『悪い。俺この子に話があるんだ。
お前らには後日ちゃんと話するから。
今日は帰ってもいいかな、？』
涼太「わかったよ。じゃあまたな。」
館さん、ほんとにありがとう。
駄々をこねるメンバーをよそに俺らは会場を後にした。
A「あの、どこまで行くんですか。｣
変装無しでここまで来てしまった。
しかも君の手を強く引いたままだ。
『あ、ごめん。』
パッと手を離した。
A「話って、なんですか？」
君は何か勘違いしてるみたい。
何かを覚悟した顔をしてこっちを見てる。
俺がもう店には行かない、君とは関わらないと
言うとでも思ってるのだろうか。
『あのね、この気持ち言うかどうかとても迷った。きっと君を困らせるだけだろうから。』
A「はい。」
君は息を飲む。
『好きだ。』
言ってしまった。
たった3文字なのに、こんなにも勇気がいるものなのだろうか。
『今の俺たちの関係はファンとアイドル。
でも俺達が出会った時、俺たちの関係は俺のことを知らない専門学生と芸能人だ。悪いことなんてしてない、ただの普通の出会いだ。』
自分でも苦しい言い訳だってわかってる。
でも、、
今まで何人かの人とお付き合いしてきた事はある。
でも君は、今までの人達とは違う。
守りたい、大事にしたい、強く思った。
恋愛においてこんなに冷静でいられなくてムキになっているのは君が初めてだ。
でも君から返ってきた言葉は
A「ごめんなさい。」
違う。そんなの俺が望んでた言葉じゃない。
どうして。どうして？
あんなに期待させる事言ったのは君だよ。
『どうして？』
声を振り絞ってそう聞いた。
君の瞳は揺れていた。今にも泣き出しそうだ。
でも、覚悟が決まった目をしてた。
A「あなたの事、好きじゃないから。です。」
ああ、俺はどうすればいい。
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日葵(プロフ) - zinyonさん» えええええ、なんて嬉しいこと言ってくださるんですか(;_;)いや語彙力の欠片もないので伝わってるか不安やったんです(泣)はい！ぜひぜひ！読んでやってください！ (2020年3月3日 17時) (
レス) id: ba5941ee68 (このIDを非表示/違反報告)
zinyon(プロフ) - キュンキュンし過ぎて危うく死ぬところでしたw日葵さんの文章力が神過ぎて...今からフランボワーズ２読んできます! (2020年3月3日 14時) (レス) id: 12d8f12549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日葵
| 作成日時：2020年2月20日 0時
