アンジュ・エ・デモン 2nd

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「…それ、やばくない？」


「やば…いの、かな？そう思う？」


「うん…。その後、何かフォローとかあった？電話でもLINEでも」


「…無いっす」







昨日何かあったか一目で分かるくらい落ち込んでるらしい翌日の私。


見兼ねた百合が、話を聞いてくれると言うからランチは2人で外へ出た。








何となく違和感を感じて、それは正解で、流星くんはデートの途中で帰ってしまった。


そしてその後音沙汰は無い。


一応体調が悪いって名目で帰ったんだし、私から様子伺いも兼ねて連絡したいけど…






��俺よりも側にいて楽しい人いるんじゃないの？��





そんな事言われた日には、戸惑ってしまって踏み出すには勇気がいる。









そして、それをまだ百合には言えてない。







途中で空気が悪くなって、帰っちゃったって事しか。








「心当たり無いの？空気悪くなった理由。何か言っちゃったとか、しちゃったとか」


「心当たりは…






………あのさ、私って誰といる時が楽しそうに見える？」



「え？誰って…」


「流星くんには、私は一緒にいて楽しそうじゃないって見えるみたい」








そんな事ないんだけどな。



そりゃ、もちろん気は遣ってる。



だけどしんどい気遣いじゃなくて、憧れてる人から少しでも可愛いと思われたいが為の気遣いなのに。








じゃあ、ビールと枝豆とキムチで乾杯すれば良かったのかな？






小洒落たイタリアンより、立ち飲み屋に行ったり





巻き髪スカートより普段着丸出しでただのくせ毛で登場したら良かった？









「Aは気づいてない…ていうか、否定するかもしれないけどさ」


「うん…？」


「Aは、重岡くんと一緒にいるのが楽しそうに見えるよ」


「それは、同期っていうか…友達みたいなもんだからじゃん」


「あっちも同じように思ってると思う？」


「うん…」


「……私は、あの二次会の時の歌はAの事思って選んだと思ってた」









…そんな風に言われたら







今日の夜、ご飯一緒に行くの緊張しちゃうじゃん。

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