アンジュ・エ・デモン 2nd

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会社から出て近くにある本屋で時間を潰す。

あまり時間はかからず流星くんから連絡がきて、このまま待ってることになった。








もうすぐ夏だし、海山のガイドブックや花火大会を特集にした地域雑誌がたくさん並んでる。

あ、でもディズニーも行きたいなぁ。

思えば、前カレと行ってからすっかりご無沙汰。

それが最後のデートで、それから2週間かからずにお別れした。








そろそろ傷も癒えたと思うし、また行きたいと思えるようになった。








「Aちゃん、お待たせ！ごめんね長引いた」


「ううん、全然。お疲れ様」


「Aちゃんもね、お疲れ」









それに、あの彼との別れもこんな素敵でかっこいい流星くんと出会うために必要だったんだ。

今の現状には、必然だった出来事。








そう思えば、あの日々も悪くない。はず。









「何見てたの？ディズニー？」


「うん。1年行ってないなーって思って」


「へぇ。俺なんかもう何年も行ってないな」


「そうなんだ。じゃあ1番最近では何処へ旅行で行ったの？」


「んーー…旅行ってほどじゃないけど、新潟でスノボしたのかな。一応泊まりだったし、でも年明けの話」









そんな話をしながら、今日ご飯を食べるお店に到着した。








カジュアルイタリアンのお店で、内装も料理の盛り付けも可愛いって評判なところを必死で探したところ。







数回しかデートはしてないけど、流星くんはどんなお店でも楽しんでる感じにだった。







だけど、このお店の前に来た時一瞬浮かない顔をしたような気がした。









「微妙だった？どこか別のお店行く？」


「あ……いや。いいよ、ここで。可愛いから男が入るのビビっただけ。行こ」


「…うん…？」









今日の流星くんは、なんかちょっとだけど変？

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