アンジュ・エ・デモン 2nd

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なんだか無性にムカついてしまって、今度は自分からシステム課へ行った。



もちろん、ちゃんと用事はあるけど。

この前もらった新システムの使い方が分からなくて、時間ある時に教えてもらおうと思ってた。








「桐山さん、今大丈夫ですか？」


「へっ？お、おぉ。どうしたの？」


「この前教えてもらった新システムの使い方でわからなくて、教えて欲しいんです」


「あぁ、そらならしげ…

「さっき忙しいって言われちゃったんです。ね？」








つくづく私って性格悪いって思った。



仕返しみたいに、さっきの重岡くんと同じ事をして試すみたいに。







「……はい、すんません。今すぐ行かなきゃいけないとこあって」






「…そっか、分かった。

今度また新しいシステム入るけど、この前のが分からないと絶対つまずくもんね。




どのへんだった？ここ座っていいよ」


「すいません、ありがとうございます」








桐山さんのパソコンを使いながら、この前分からなかった箇所を教えてもらう。


その間に重岡くんは席を立ってどこかへ行ってしまった。









「…なんかあった？本当は」


「え？何かって…」


「こんなの、重岡か百合ちゃんに聞く方が高橋さんも楽でしょ。

わざわざ百合ちゃんがいない時選んで、俺に聞きにくるとか…。あれだ、意外と高橋さんも意地悪だね」


「別に…そんなんじゃないです。たまたま、いま手が空いたし、次のシステム入る前にきちんと理解しておきたかっただけです！」


「ふーん……




いや、いいねぇ。青春って感じ！」








だけど、結果的には桐山さんに時間を割いてもらう事になって迷惑かけちゃった。







そもそも私が怒るのもお門違いだよね。

以後、気をつけなきゃ。

仕事に感情は持ち込まない。

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