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トイレに来て、深呼吸をして気持ちを整えて。
さっきのタイミングで目が合ってしまうと、嫌でも意識しそうになってしまう。
そんなわけない、私の勘違い。
目が合ったのも偶然だし、もしかしたら合ってないかもしれないし。
prrrrr…♪
そこへ電話が鳴った。
表示を見ると流星くん。
「もしもし…」
『あ、出た。出れないかと思った』
「披露宴じゃないし、出れるよ。どうしたの?」
『…いや。そろそろ終わるかなーって思って…まだだったかな』
「うん…でも、そのうち終わりそうだけどね」
さっきまで重岡くんの事で動揺してた気持ちも、流星くんの低くてゆっくりした声に落ち着きを取り戻していく。
『三次会行くの?』
「ううん、行かない。明日仕事あるし」
『…そっか。ならさ、迎えに行っても良い?そっち』
「えっ、?!」
まさかの言葉に、理由は違えど再び動揺。
流星くんが、来てくれるの?迎えに?
「いや、でも悪いから…酔っ払いばかりだし」
『それなら、ますます迎えに行きたいんだけど。
適当に時間潰して待つから、場所教えてよ』
「…うん、分かった。新宿なんだけどー…」
詳しい店名はLINEで送った。
なかなか心配症だよね、流星くん。
迎えに来たいなんて、多分私が変な人に付いてったり騙されたりしないか気になるからだよね。
こういう事をしてくれると、流星くんが好きだって言ってくれたのは本気なんだなって実感する。
だから綻ぶ頰を抑えきれずニヤニヤしながらトイレから出た。
「なっが。トイレ」
「きゃっ…っっっ!!!!し、げおかくん…っ!」
すぐそこには壁にもたれた重岡くんがいた。
色んな感情が一気に押し寄せて、うまく声が出ない。
「どんだけ篭ってんねん。腹壊したん?」
「違う、電話してたの!
…ていうか、女の子のトイレ待つとか最低だからねっ」
「そりゃ、すんませんでしたね」
さっき、あんなしっとりとピアノ弾き語ってた人と同じじゃないみたい。
だけど、いつも通りの重岡くん。
それに安心した。
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さくら(プロフ) - あやかさん» はじめまして^_^コメントありがとうございます♪過去の作品まで目を通して頂けて有り難いです♪重岡くんはどんな風に頑張るのか?応援是非お願いします☆ (2018年2月14日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 初めてコメント書かせていただきます!ストロベリーフィズで初めてさくらさんのお話を読みました、そこからもうさくらさんのお話が大好きです!!重岡くんとどうなるのかな〜ってワクワクしながら読んでます!これからも投稿楽しみにしてます♪! (2018年2月14日 1時) (レス) id: 63b004c391 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - カフェオレさん» コメントありがとうございます^_^焦れったいお二人ですが、見守ってくださると嬉しいです♪続きもよろしくお願いします! (2018年2月12日 7時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ(プロフ) - この小説、すごく好きです!更新、まってまーす!! 頑張ってください! (2018年2月11日 11時) (レス) id: 48d51abbe2 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ナポリタンさん» こんにちは、コメントありございます^_^続きも楽しんで頂けるよう更新頑張ります♪ (2018年2月6日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年1月24日 23時