アンジュ・エ・デモン 2nd

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ずっと憧れてた





26年間生きてきて、こんなにカッコいい人は初めてって思った





この先も多分現れないと思う。






偶然でも仲良くなれて、遊びに行けるようになって






好きになってくれた。








そんな夢みたいなこの現実は、本物なのかな？







それを実感させてくれる暖かい流星くんの左手。







柔らかく微笑んでるけど、少し震えてるような気がする。







「まだ出会ったばかりだし、こんな事言うの早すぎるって思ってる。




だけど言いたくなっちゃったんだよね」




「うん…」



「驚いた？」



「うん…びっくりした…」



「ごめんね、驚かせて。すぐに返事くれなくても良いから、ちゃんと考えて欲しい」



「……ありがとう、ございます…」








その後の帰り道は、そのまま手を繋いで帰った。








なんで私は即答でOKできないんだろう。







こんなチャンス逃したら、2度とないかもなのに。






あまり会話も無いまま、家の前に着いてしまった。







「着いちゃったね」



「うん…近いから、ね」



「次、いつ会えるかな」



「…明日、またお店に行くよ。夏の限定メニュー今年も出る？」



「もちろん。

まぁ、店はおいといて…こうやって、また会いたいんだけどダメかな」








流星くんが不安そうに、でも子犬みたいなキラキラした瞳で見つめて来る。








「い、つ、でも、暇してますので…っ！

あ。でも次の土日はダメだ…」



「そっか。何かあるの？」



「うん。会社の先輩の二次会があるの」



「Aちゃん、カタコトになり過ぎ。






気まずくなるのも嫌だし、そんなに気にしないで。
勝手に好きなだけだし、勝手に頑張るから」



「うん…ありがとう…」







それでも意識し過ぎて心臓がバクバクする。






こんなんで、私付き合うとか出来るのかな。

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