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別れ話 Ki ページ27

〜Ki・side〜


土曜日、Aちゃんはジムに来なかった。
避けられてただけで、来たのかもしれないけど。
日曜日は、俺が行かなかったからわからない。
2日連続で会えたのに、2日連続で会えないと寂しいな。



日曜の夜、俺は奈央に別れ話しようと思って、仕事終るの待ってた。
奈央の職場は、ショッピングモールに入ってる化粧品屋さんのびーしーさん。
ビューティーなんちゃらってゆうのの略らしい。
デパートとか、スーパーとか、色々違うんだよって奈央は力説してくるけど、
俺はよくわかんないからそこはいつも聞き流す。
で、いつも奈央が怒る。



本屋で立ち読みしながら奈央からの連絡を待つ。
しばらくして、LINEが入った。


奈「今から行くよ。どこー?」


「本屋だよ。」



奈央が小走りで来た。



奈「待った?ごめんね!」


「ううん、いきなり来たの俺だから。こっちこそごめんね。
他に予定とか無かった?」


奈「んー大丈夫!日曜日って早番でも定時で帰れないこと多いから、あんまり予定入れないんだー。
どうしたの?ミツが職場来てまでって珍しくない?」



明るく話す奈央に、罪悪感を感じる。
ごめん、奈央。
他に好きな子出来ちゃったよ。



奈央が行きたいお店で夕飯食べて、帰り道になると、さっきまで明るかった奈央が静かになった。


奈「悪い話なら聞きたくないんだけど…」


「悪い話…?」



奈「何となく、女の勘?みたいな。
ミツが良くない話しよーてしてるのは分かるよ。
今までいきなり職場来て、終るの待ってるなんてありえなかったじゃん!」



「そっか…」



言いにくいけど、黙ってても仕方ないから一気に言った。



「これ、返しに来た」


合鍵を奈央に、差し出す。
奈央は震える手で受けとる。



奈「な…んで?」


「別れよ。ごめん。奈央は悪くない」



奈「理由聞かせて欲しいんだけど…」



「他に好きな子出来た。」



奈「もう、付き合ってるんでしょ?ミツってそーだもん。
人のテリトリーにいつのまにか入ってきて、好きになるだけさせといて、それなのにスルってどっか行っちゃう」



「付き合ってないよ…。その子、彼氏いるし。
でも、好きになってた。
自分から好きになったの初めてだから、どうしていいのかよく分からないけど…」




奈央の目から涙が流れた。
もう、指で拭ったり、抱きしめてあげることはできない。



奈「片想いで、彼氏がいて、見込みなくてもミツはその子選ぶの?

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ゆう(プロフ) - 作者です。読んでくださって、感想まで書いてもらってありがとうございます。更新頑張りますね。 (2015年8月17日 23時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
由実(プロフ) - 主人公かわいそう…(彼氏のこと)フリーターならぬぷー太郎w更新待ってます♪ (2015年8月17日 4時) (レス) id: 46e30cb7d0 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - 今回はみっくんプー太郎設定なんですね(笑)でも、主人公ちゃんだけに真剣になるみっくんも良いですね!更新ファイトです(*^^*) (2015年8月17日 2時) (レス) id: d21b052c3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2015年8月16日 7時

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