プーさんとOLさん

喧嘩 ページ25

健「今、俺ホントに忙しいんだよね。
連絡あんまりしないのとか悪かったのかもしれないけど、自分だってそうだったくせに、その事棚に上げて言ってくるの違くない？」


健「しかも、他に好きな子出来たとか疑ってるわけ？」



健永が怒ってるの初めて見た。
びっくりして言葉が出ない。
他に好きな子できたんじゃないの？なんてかまかけてみたけど、結構軽い気持ちで言ってしまった事なのに。


でも、ムキになってくるところ、何か疑わしい。


「そんなにムキになって怒らなくてもいいじゃん！私も確かに春頃は健永のこと疎かにしてたかもしれない…
でも、その時はそれが精一杯だったもん！
その時言ってくれなきゃ分かんないし、今になってそんなこと言ってくるなんてズルイ！」


「友達に相談すると、みんな言うもん！
大学三年生、確かに忙しいけど、プライベート全部犠牲にしてまでは忙しくないって！
だから、健永はもう私のこと好きじゃないのかなって…」


涙こらえるの必死。ここで泣いたら絶対負け。
健永は私のことじっと見てくる。


健「…正直、誘惑も多いよ。Aが社会人になってから会える時間や連絡は自然と減ったし、その間にも新しい出会いとか、たくさんある。
気になる子、今いないって言ったら嘘になる」


「嘘でしょ…」


健「嘘じゃない。別に何もないけど。ただの友達だけど！
でも、気になるのはホント。これが浮気だとか言うなら、そうなのかもしれない」



健「今日Aと会って、自分の気持ち確かめたかった。寂しくてふらついてただけなのか、本当なのか」



震える声で、小さく聞いた。



「どっちなの…？」



健「ごめん。ちょっと、距離おこ。
その間にAに別の人が出来るかもしれないこと覚悟もしてる」



「…わかった…」


ハンバーガー、ほとんど食べずにお店出てきちゃった。

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