プーさんとOLさん

平常心なら ページ23

健永と久しぶりに会える！
軽い足取りで駅まで歩いてると、ふと立ち止まった。
無意識に、いつも通りなんだけどジムの前通ろうとしてる。
なんか、子供の声と笑い声、笛の音。
そして…みっくんの声がした。


道路から見えるフットサルコートを見ると、たくさんの小学生がフットサルしてた。
思わず見入ってしまう。
子供たちすごく一生懸命ボール追いかけてる。すごく楽しそうに笑ってる。
みっくんも、いつも見るのと雰囲気少し違う。
真面目な顔して、大きい声上げて、でも子供みたいに笑ってる。
すごくかっこいい。
すごく優しい。



私きっと、彼氏がいなかったらみっくんのこと好きになってた。
みっくんに彼女いるって聞いたとき、少しがっかりした。
何だ、私の事好きになったから昨日待ってたんじゃなかったのかって。



好きだって言ってくれた。
彼女と別れるからって。
別れてから、そーゆうこと言えっつーの。
彼氏と別れたら、俺のとこ来てって言ってくれた。
昨日、あのままあの腕に寄り添ってしまいそうだった。



そしたら…後悔したかな。



健永に電話してみて良かった。
私の望んだ週末を迎えられた。
私の日常。平常心はこっち。
昨日、一昨日のことは非日常。
寂しすぎて、どーかしてたんだ。



今日、全部埋めてもらおう。
心に空いた隙間埋めて、他の人が入ってこないように。



みっくんのこと、好きにならないように…。



私は、ジムの前を通りすぎた。

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