プーさんとOLさん

縮まる距離 Ki ページ17

〜Ki・side〜


Aちゃんの近所だから、おすすめのお店に行くことにした。
俺も腹ペコだったから飲みよりがっつり食べたいってことで、食堂に向かってる。


初めてきちんとメイクしてる彼女を見て、やっぱりかわいくてドキドキした。お陰でしゃべれなくて、気を遣わせてしまって申し訳ない。
奈央の化粧ばっか見てたから麻痺してたけど、Aちゃんのはナチュラルメイクしてるなのかな？
あーかわいいなぁ。
しかもみっくんとか呼んでくる。
もし、ここが万が一密室だったら、俺自制心勝てるかな。



一人でモヤモヤしてるうちに食堂に着いて、ご飯食べてる。



ご飯食べながら、どうすればこのままAちゃんのことお持ち帰りできるのかな？とか考えだしちゃう自分が嫌いだ。
実際、そんなことはしないけど…
でも、俺だって男なんだから、そりゃー願望はあるって！！



あ「うそ、みっくん19なの？
童顔だから年下なのかなーって少し思ったけど、ホントに年下だったんだぁ。」



そうそう。俺童顔だから若く見られがちなんだよね。
この前なんて、外国人に話しかけられて、juniorハイスクール？って
小学校？中学校？どっちか忘れたけど、とにかくそう言われた！
おまけに背も低いので…



彼女は、俺より少し低いくらい。今日ヒール履いてほぼ一緒だったし。



ご飯食べてる間に緊張が取れて、話が尽きない。
彼女のお家のこと。仕事のこと。あと…彼氏のこと。
最後の項目は聞き捨てならなかった。
こんなにかわいくていい子なのに。
そんなにほおっておくなら俺に譲ってくれよ！！


真剣に思った。
絶対、俺に振り向かせようって決めた。



彼氏の話する時、初めは嬉しそうだったけど、だんだん暗い表情になってきた。
不安気で、私もうすぐフラれるのかな。
だって。



そんな顔するなよ。
切ないじゃん。まだ、気持ち言える段階じゃない。



一応、それは自分でも分かってるから…

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