プーさんとOLさん

うろうろ ページ14

家のある駅に着いたのは、８時半くらい。
徒歩10分で家。そのちょうど真ん中にジムがある。


プール君…いるかな…。
帰り道歩いてて、あと少しでジムの前って所で立ち止まってしまった。


待ち伏せとか、やばいよね。重いよね。
どうしよ…偶然装おって、会えたりしないのかな。
私が通る時、偶然出てきたりしないかな…。
そんなドラマみたいなこと、あるわけないよね。



彼氏にフラレそうだからか、私どーかしてるわ。
名前も連絡先も知らない人との偶然の再会期待してて。



プールでならまだしも、通りすぎる一瞬に期待するなんてあり得ない。



でも。
声かけてきたのも、友達になろって言ってくれたのもプール君。
茉奈ちゃんは、結構本気なんじゃないかって言ってたし。
彼にとっては、私がここで待ってるの願ったり叶ったりなんじゃ…！！



なーんて気持ちがウロウロしてる内に、ここを曲がればジムってとこまで来てしまった。




…！！！！



見てはいけないものを見てしまった…。
プール君が、入り口のとこでウロウロしてる…
もしかして、待っててくれてたの？
確証も無いのに？




それとも、私じゃない人
だったりするのかな。




北「あっ…」




まずい！角から覗いてたの見つかった！！
どう見ても、私の方が怪しい！不信人物！
どーしよぅぅ



意を決して、
何食わぬ顔で、門曲がった。

待ち伏せ Ki→←淡い期待 Ki

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す