私の幸せ３ ページ8
夕飯を食べた後、ももちゃんと廉くんが何やら話し合い。
大阪へ行った時の計画を立てているらしい。
「もも、たこ焼きとお好み焼き食べたい！」
「そんなん大阪に腐るほどあんで！よしゃ！れんれんの幼なじみのオカンが粉もんの店やってるからそこ行こ！」
「幼なじみ？オカン？コナモン？」
2人であーでもないこーでもないと楽しそうにしている姿に安心する。
「廉くん、大阪行くのはももちゃんが冬休み入ってからでいいんだよね？」
「おん。大丈夫」
「もう新幹線のチケット予約しておこうと思うんだけど、いい？」
「あ、俺がやっとくわ。慣れてるし」
「ありがとう」
「そや！Aさんは大阪で行きたいとこない？もものリクエストばっかり聞いてしまってたけどさ、Aさんの行きたいとこも行こう！」
「私の行きたい所…」
いきなり聞かれると、正直浮かばない。
行きたい所…見たい所…そうだ…。
「…廉くんの通った学校が見たいな」
「学校？」
「うん…それで、廉くんがどんな小学生、中学生、高校生だったか、知りたい」
「えー？そんなん知りたいの？」
「知りたいよー。写真も見てみたいなー」
「ええけど、今とは別人やで？」
「そうなの？」
「おん、成長して顔変わってん。小中の同級生に会うとオタマジャクシって笑われるわ」
「オタマジャクシ？なにそれ、すごい見たい」
「笑うかもしれんで」
オタマジャクシ？
幼い頃とは別物だから？
想像しただけで笑える。
「もう笑ってるやん」
「ごめんね。ちょっと想像しちゃって」
「ええけど。ほんなら学校案内したついでにお好み焼き屋行こうかな。次の日USJなら近くのホテル泊まった方がええよな…それと…」
廉くんはなにやらブツブツ言いながらスマホと睨めっこしだした。
「れんれんー？」
「ももちゃん、廉くんいろいろ考えてくれてるみたいだから、ももちゃんは歯磨きしよっか？」
「はぁーい」
ももちゃんと洗面所へ向かう。
棚に並べられた３本の歯ブラシ。
３つのコップ。
家族みたいな生活が、もうすぐ本当の家族になる。
だから、知りたい。
これまでの記憶を埋め尽くすくらい、廉くんのことを知りたい。
…知らないと、いけない。
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愛 - 続きはまだでしょうか？急かしてるわけではなく、純粋にこのお話が好きすぎて続きが気になるんです！更新待ってます。 (2019年7月26日 23時) (
レス) id: 88c3d5de1a (このIDを非表示/違反報告)
すこ - 引き込まれました。キャラクターたちの心情を、一人ひとり大事に大事に書かれてるように思います。切なくて、でもお互いを大切に思っていて、すごく素敵な作品だと思います。次の更新を楽しみにして待ってます。 (2019年7月4日 1時) (レス) id: ca0d230652 (このIDを非表示/違反報告)
atu66mi67yu129(プロフ) - 更新ありがとうございます。廉くんとは…ならないんですかねぇ…これからも楽しみに待ってます。頑張ってください。 (2019年7月3日 7時) (レス) id: c65eb063a4 (このIDを非表示/違反報告)
シー(プロフ) - 1から6まで一気に読んだくらい本当に面白いです！更新頑張ってください！！ (2019年7月1日 7時) (レス) id: dfd347ea96 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - こんなに引き込まれた小説は久しぶりで、一気に読みました。続きを楽しみにしています。 (2019年6月11日 14時) (レス) id: e8aeac1cf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピナパル
| 作成日時：2018年10月22日 8時
