Fから始まる物語２

54話 ページ7

『うわー。やらかした。』

目を開けて、すぐにホテルでないことが理解できた。
そして左端に見える点滴。

はああああと深いため息をつく。

龍「起きたか？」

『すんません。』

龍「全く。抱え込むなって言ったばかりだろ。」

『はい。』

龍「これに懲りたら、ちゃんと言うことだな。
それに翼へこんでたぞ。
お姉ちゃん何も言ってくれなかったって。」

『悪いことしたな、、』

龍「ま、今はゆっくり休め」


点滴が終わって、体調が戻り病室を出た。
目を腫らした翼が待っていた。

妹に心配かけないようにしないと、、。








斎「この間倒れたんだってー？
今日のレコーディングでも倒れないでよ(笑)」

『わーー。やめてくださいよ、、倒れません！！！」


今日は斎藤さんと一緒にレコーディング
久々のユニゾンさんでワクワクしている。


田「じゃあ、瑞輝ちゃんからよろしくー」


田淵さんからのアドバイスもあり、
普段歌わない歌い方や、
ユニゾンさん特有の転調などに
苦戦しながらも何とか収録できた。

田「はいおっけー！！完璧！！！！」

『ありがとうございました。』

斎「発売まで楽しみにしててね！」

『はい！楽しみに待ってます！」







あ、そうだ。
せっかく東京に来たから、拓也さんに連絡しよう。

今、東京に来てます。
予定がなければ飲みに行きませんか？
よし。連絡くるかな、、、





すると、すぐに画面が光った。


『はやっ。おっけーか！楽しみだ」



約束の時間まで、都内をプラプラし、
拓也さんに指定されたお店に向かった。

店員さんに案内されたが、
拓也さんにはまだ到着してなかった。

メニューを眺めながら待っていると
少し息を切らせながら拓也さんが席へ着いた。


拓「ごめんなー！遅くなって！」

『全然！！何飲みますか？生です？』

拓「せやな！瑞輝ちゃんは？」

『梅干サワーにします！」

拓「う、梅干サワー？？？了解。
おつまみ適当に選んでもええ？」

『はい！お願いします！」


お酒とおつまみが到着し、
お疲れ様の乾杯をした。

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