Fから始まる物語２

76話 ページ29

ボーカルのみの取材があり、私だけの仕事。
メンバーがいない単独の仕事は
今日が初だったのですこし緊張した、、



取材が終わり、マネージャーの植木さんと
お昼を食べていると、植木さんが
「そうだった！」と慌て、
その次に発した言葉に、私は耳を疑った。

『え、拓也さんの喉にポリープ？？
オーラルは活動休止？？？』

植「そう、ずっと違和感があったそうなんだけど
気にせずにそのまま活動したら、ついに体を壊して
検査したら手術しないといけないって判明したみたい」

『そんな素振りなんて見せてなかったのに』

植「拓也は割と溜め込んじゃうからね

瑞輝も同じボーカルだし、
少しでも喉に違和感があったらちゃんと言ってね」

『わかりました』


喉の手術に、オーラルの活動休止、、、
拓也さん大丈夫かな？

後輩が連絡しても良いのかな、、

残りの仕事が終わり、家路に着こうとしたとき
あきらさんから連絡があった。

あ「もしもし？瑞輝？」

『お疲れ様です！どうかされましたか？』

あ「うん、俺らの事なんか聞いた？」

『今朝、植木さんから聞きました。
拓也さん手術されるんですよね？
凄くびっくりしました』

あ「せやねん〜。今は体調は良さそうなんやけどな
拓也、割と体弱いからね」

『そうなんですね、、
連絡しようかなって思っても
今、連絡していいのか迷って、、』

あ「連絡したって！！
拓也、瑞輝からなら喜ぶと思うよ！
勇気付けたって！」

『わかりました！連絡してみます』

あ「ほなね〜」

これは、私から拓也さんに連絡してという
あきらさんからの誘導なのだろうか、、(笑)
でも、おかげで連絡を取りやすくなった。

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