見つけると大丈夫 ページ25
カルマが何処かに潜入してるかもしれないとか、そんな事を考える余裕は無かった。
着信音を聞きながら、早く出ろ、早く出ろ、を繰り返す。
『もしもし』と言うその言葉を聞く時間も惜しくて、「あのラインどう言う事！？」と尋ねていた。
『どうって・・・そのまんま。ミカさ、本当は今日、Ｅ組で集まる予定だったのは知ってるでしょ？』
「うん。テストも１ヶ月後だし、時間取れそうだから、久し振りに、って・・・」
私は徹に呼ばれてたから行けなかったけど、他の皆は全員集まる予定だった筈だ。
『旧校舎で待ち合わせしたんだけど、時間がいくら過ぎても、渚だけが来なかったんだよ。急遽来れなくなったんだったら、渚なら絶対誰かに連絡寄越すでしょ？それも無かったから、茅野ちゃんが電話かけたんだけど、出なくって』
「たまたま、とかじゃないの？今電話かければ出るとか」
『俺らも最初はそう思って、普通に喋ったりしてたんだよ。で、１時間後に電話かけたら、また出なくって、しかも今度は電源切られてて・・・』
「家は出たって？」
『うん。渚、家には居なかった』
「そう・・・」
どうしたんだろうか。
不安に押し潰されそうになっていると、『ミカ』と呼ばれる。
『こっちは取り敢えず、一生懸命捜してるから。無理だとは思うけど、心配しないで待ってて』
「そんな事、無理に決まってるじゃん！」
『うん、知ってる。それでも。ミカが大好きなバレーの、試合なんでしょ？マネージャーやってるんでしょ？真剣な人達の試合、ミカも真剣に観ないでどうすんの。大丈夫、絶対見つけるから』
「・・・絶対だよ」
『うん』
「・・・今日中だよ」
『えっと、それは判んない」
「そこはうんって言うとこでしょ」
『じゃあ、うん』
「頼んだ。明日も連絡無かったら、私も東京に戻って加勢するから」
『それはダメでしょ』
「じゃあ見つけろ」
『うん』
「じゃあね」
『じゃーね』
ふう、っと息をつく。
大丈夫大丈夫、あの人達ならきっと見つけてくれる。
そう、信じるしかなかった。
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ゆず(プロフ) - アカリさん» ありがとうございます！出来たら、「マネちゃんは暗殺者」にお知らせとして載せますね。 (2018年11月12日 15時) (
レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - ゆずさん» 判りました！出来たら教えて下さい。更新頑張って下さい (2018年11月12日 11時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - アカリさん» 了解です、作ってみます！ただ、掛け持ちがいくつかあるので、遅くなってしまうかも・・・。 (2018年11月11日 23時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - ゆずさん» トリップでお願いします！其れで渚が偶々入ったデパートでテロが起こって渚一人で撃退して…みたいな？ (2018年11月11日 13時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 茉莉愛さん» やってみます！ (2018年11月11日 12時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2018年10月12日 21時
