戦争だ ページ31
「おい、銀時いい加減にしろ」
「何をだよ。これ、力作だろ?」
「もっと別のモンに力込めやがれ!」
あんまり遅くしてAがヘソを曲げては敵わないと、実力行使に移る事にする。
縁側から降りて真っ直ぐに雪だるま(仮)の元へ行くと、いきなり蹴りを繰り出した。
「あぁぁ!! お前何すんだ! 俺の花子を!」
「何安直な名前付けてんだ! あんなもんここで作んじゃねェよ! Aの目に入ったらどうすんだ!」
「お前はAの親か!」
「兄貴だ!」
大切に作っていた花子を壊された銀時と、Aの為にもなんとか止めようとする晋助。
額を擦り合わせて、いつもの様な喧嘩になっていた。
「お兄〜、まだー?」
そんな声が聞こえて、晋助が我に帰る。
まだ4割程残っている花子を見て、雪に還してやろうとまた蹴りを入れた。
「てめっ、まだやるか!」
銀時が何か言っているが、気にしない事にする。
黙々と破壊を続けていると、バッと何かが飛んで来て顔に直撃した。冷たい。
目を向けると、ニヤニヤ笑う銀時の手に、沢山の雪玉があった。
「テメェ……!」
「花子の恨み、晴らしてやらぁ!」
怒涛の勢いで投げつけてくる銀時だが、晋助もただやられはしない。
雪玉を作って応戦すると、いつの間にか雪合戦になっていた。
夢中になってやっている内に、人数が増えていて……松下村塾の生徒全員が、2チームに分かれて争っていた。
この日の夜、晋助は久し振りにあんなにはしゃいだなと思うのだった。
244人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆず(プロフ) - 緋澄さん» 1話目ができ次第、公開させていただくつもりです (2019年6月19日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 時雨さん» 申し訳ありません、実は、続編は準備しただけでまだ1話も書いていないんです・・・! (2019年6月19日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
緋澄 - 続編を読みたいのでパスワードを教えて下さい (2019年6月19日 14時) (レス) id: d02144b3e7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 続編が、読みたいのでパスワードを教えてください。 (2019年6月18日 23時) (レス) id: bfac637d1b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年4月5日 20時