何故 ページ26
「ぎ、銀ちゃん、お兄大丈夫かな」
「でーじょーぶだろ」
「こた君、お兄すぐ良くなるかな」
「……何故だ……何故俺は…………」
高杉なんざ知るかと言わんばかりの銀時と、頑なに自分がバカだと認めない小太郎。
そんな2人の様子に、Aの不満はますます募っていく。
「A」
と、晋助の部屋から出てきた松陽が、静かに名前を呼ぶ。
バッと顔を上げると、松陽は微笑んだ。
「晋助に付いていてあげなさい。勿論マスクは付けてね」
「うん!」
晋助大好きっ子はパッと顔を輝かせると、物凄いスピードで部屋に入っていく。
その後ろ姿を見ながら、残された兄2人が暗い顔で言い合った。
「……Aって何でんな高杉の事好きなんだだろうな」
「俺には分からん。初対面の時だって、高杉だけはAに素っ気無かったというのに」
「それが良かったとか?」
「さぁ……俺達が風邪を引いても、Aはあれ程心配してくれるだろうか」
「……もうやめねぇ? なんか落ち込んできた」
Aが何故晋助を特に好きなのか……その理由が分かるのは、数年後の事になる。
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ゆず(プロフ) - 緋澄さん» 1話目ができ次第、公開させていただくつもりです (2019年6月19日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 時雨さん» 申し訳ありません、実は、続編は準備しただけでまだ1話も書いていないんです・・・! (2019年6月19日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
緋澄 - 続編を読みたいのでパスワードを教えて下さい (2019年6月19日 14時) (レス) id: d02144b3e7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 続編が、読みたいのでパスワードを教えてください。 (2019年6月18日 23時) (レス) id: bfac637d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年4月5日 20時