エチュード(JUMP×JUMP短編集)

思い込み(hk×ar) ページ6

リアル設定
※非常に馬鹿っぽい内容です。


hk side


もうすぐ収録。BESTで楽屋をもらっていたのに、楽屋にいるのは俺といのちゃんだけ。ソファに寝っ転がって俺たちは暇を持て余していた。


「なー、ひかるぅ」


悪友が甘えた感じで俺を呼ぶ時は、何か悪いことを考えてる時。


「…なんだよ」


俺は嫌な予感がしながらも、一応聞き返す。


「催眠術が効きやすい人って、思い込みも激しいと思わない？」


「まぁ…たしかに、そうなのかな？」


「試してみない？」


「誰にだよ」


「もっちろん、大ちゃんにだよ」


いのちゃんはニンマリと笑った。





大ちゃんが楽屋に戻ってきて、ソファに伸びをして座った。いのちゃんがバチンと俺にウインクをして出て行く。いのちゃんはドアを少し開けて、見えないところから俺たちを見学しておくつもりらしい。
検証スタート、の合図が送られたことに、俺はため息をついて大ちゃんの前に立つ。
くそ、ジャンケンが弱い自分に腹が立つ。



「大ちゃん…大事な話があって。


…実は俺、吸血鬼なんだ…」


俺が神妙な顔をしてそう言うと、大ちゃんはポカンとした顔をした。


「え…ひか？何言って…」


「ほんとだよ。最近、血が飲めてなくて…俺…キツくて…」


わざとらしくふらつけば、


「えっと…俺の血でも、いいの？」


ウルウルした目で、聞いてくる。


全く、いつか騙されるよ、大ちゃん。
高額な壺とか買わされても、知らないんだから。

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