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hk side


手を引かれて寝室に足を踏み入れると、いのちゃんの香りが濃くなった。
とろりと甘いカスタードクリームの香り。




「んっ…」


ベッドに腰掛けた俺は、下着を足首までずらしていのちゃんから与えられる快感にどっぷり沈み込む。

さっきまでシュークリームにかぶりついていた唇が、今は俺のものを頬張っている。
そんなこと、と言いかけた俺の唇は「俺がしたいの」という言葉に軽々と蓋を閉じた。


伏せた睫毛がぱちぱちと瞬きをして、時折俺に蕩けた視線を向ける。


気持ちいい?

目だけでそう聞かれて、俺も掠れた声で

「ん、」

と答える。いのちゃんは幸せそうに目を細めた。


いのちゃんの熱い口の中は、気持ちいい。指先は少しひんやりして、その対比さえ刺激になる。

べろり、と根元のほうまで唾液とともに飲み込まれる。



少し眉を顰めて、伏せた睫毛が色っぽくて。
んく、と少し苦しそうな呼吸さえも妖艶で。


「いのちゃ、離して…も、出そ…っ」


いのちゃんは最後にちゅっとリップ音を響かせて離れると、ベッドの横のサイドチェストから
ごそごそと何か取り出した。


「えと、これ…」




いのちゃんが取り出したのはゴムとローションだった。


俺にぐいぐいとゴムの箱を押し付けると、いのちゃんはローションの蓋をパキ…と開けた。


「ちょっと…待ってて」



そう言うと、膝立ちになったいのちゃんは、とろりとその中身を手に取り自分のお尻に手を運ぶ。



はぁ、と妖艶な息をつくと、ヌプ…といのちゃんの細く白い指が飲み込まれていく。
眉根を寄せて、瞳に水分をたっぷり蓄えて。
苦しそうに顔を紅く染めて。




綺麗だ……





「ひ…ひかる…」



いのちゃんの蚊の鳴くような声がして、穴のあくほど君を見つめていたことに気づいた。



「あんま見ないで…っ恥ずかしい…」






ううん、そのお願いは聞けない。

もう、我慢できないから…

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まや(プロフ) - ちちちさん» ちちちさん、コメントありがとうございます!よくしろくまさんのページでお見かけしていますちちちさんですよね?|´-`*)遊びにきていただけてたなんて嬉しいですっ! (2019年4月27日 20時) (レス) id: b929bba7e5 (このIDを非表示/違反報告)
ちちち(プロフ) - ときめきと切なさと背徳感にキュンとしました!最後のゆとひかのゆーとの色気ったら! (2019年4月26日 19時) (レス) id: 666edffd2b (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - しろくまさん» 大好きなしろくまさんにきゅんとしていただけたなら幸せですっ(´∩ω∩`*)ありがとうございます! (2019年4月26日 1時) (レス) id: b929bba7e5 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - まや様、Twitterのやぶひかお話しを上げて下り、ありがとうございます。改めて読ませていただいて、きゅーん(//∇//)やっぱりまや様の学園物は鉄板ですね…!! (2019年4月25日 8時) (レス) id: f22c03c885 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - ねね子さん» 来て下さってありがとうございます(*´˘`*)どうも薮くん病み気味です(笑)ねね子さんに褒められるなんて嬉しすぎます〜(//∇//) (2018年9月30日 22時) (レス) id: 66cf309f23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まや | 作者ホームページ:http://ma-no homepage  
作成日時:2018年6月5日 21時

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