エチュード(JUMP×JUMP短編集)

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くち、ちゅぷ…
薮くんの舌がなかを動くたびに、少しずつ粘着質な音が大きくなる。


「ふ…ぁ、はっ…ひゃぅっ」



自分の口からいつ嬌声が上がるようになったのか…
もう、自分の体重さえ支えるのも難しい。


気持ちよくて、壊れそう。
頭を床に擦り付けて許しを請う。


やだ、

もう許して、


そんな言葉を並べた気がする。







舌がぐぽん、と引き抜かれ、

ホッとしたのも束の間…



今度はつぷ、と細い指が侵入してきた。



「い゛、ぁっ」


痛い、痛い。



目から涙がこぼれ落ちた。





…いつのまにか何本か入っていたらしい指が抜かれる。

抜いた指を動かしたのか、にちゃにちゃと俺から出たものの音が聞こえて、薮くんがフッと笑ったのが聞こえた。
途端に恥ずかしくなり顔を隠す。


薮くんが俺から離れる気配がした。振り向いて確かめる気力はないけれど、
どうやら台所の方に行ったみたいだ。


もう、気が済んだ…？

はぁ、はぁ…やっと息を整えて、
気を抜こうとしたその時、

カチャカチャとベルトを外す音がすぐ後ろから聞こえて、体が拒否反応を示す。



「ぃや、やぶくんっ…！待っぁ」



ぴとりとあてられたものは、ドクドクと脈打っていた。



めりめり、とあなを広げて入ってくるモノ。


全身が針で刺されたかのように痛かった。


さっきよりも、ぬるぬるする…
たぶんだけど、血が出てる。




「力、抜いて」


「ひっ、む、りぃ…」



その時、ぴとりと首筋に、何かがあてられた。



さっきまで台所で切っていた、玉ねぎの匂いがした。

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