海斗を育てます

これから ページ4

〜如恵留side〜

1人の海斗が起きちゃったからって、海人が自分の部屋に連れて行って閑也は買い物に出かけた。

元太は用事があって出かけてて、リビングには俺と龍也…と、もう一人の海斗。


如「ねぇ？」

龍「んー？」

如「龍也はさ、どうしたい？」


ゲームしながらの龍也。
そりゃすぐには返答はこないか。


龍「絶対一緒に暮らすのは大変だよ」

如「そうだよね」

龍「でもさー、こうやって寝顔とか見てると施設にいるよりは幸せなのかなとか思ったりはする」

如「ん…え？」

龍「あ、いや…だってなんか気持ちよさそうに寝てるの見るとそう思わない？それに、いつかここにこいつらのお母さんが迎えに来るかもしれないし」

如「そうしたらどうする？」

龍「さぁー、どうするかな。笑」

如「ま、今日の夜みんなで話し合お。これからのことについて」




・

〜その日の夜〜

如「これからのことについて聞くね、それぞれどうしたいか」

閑「俺は一緒に暮らしたい」

元「俺も」

海「俺も…かな」

龍「あんまり力にはなれないかもだけど…」

如「俺も一緒に暮らしていきたいかな」


驚くことにみんな意見が一致した。
特に海人と龍也は、最初乗り気じゃなかったからね。


元「今だったらDNA検査とかもできるんだよね？
俺が聞いたことあるくらいだから如恵留とかなら知ってるでしょ？笑
それをあえて出してこないってことは、なにかしら思うことがあるんだよね？笑」


ほんと元太ってたまに核心ついたこと言ってくるから焦る。笑

そりゃ知ってたけど、これで俺らの中の誰かが父親ならもちろん一緒にってなるけど検査して誰とも合わないってなったらそれはそれで…


元「ま！みんなで頑張っていこ！！」

閑「だね！やってこ！！」

海「お金はあるしな。笑」

龍「でもなんて言うの？」

如「それは追々考えよ。笑」


うちの両親は大手企業の社長で、今は海外にいる。
だから海人の言うようにお金はある。
嫌な言い方だけどね。笑


海「で、もう一つさ
こいつらどっちも かいと じゃん？そこでも呼び方問題出てくるし、俺もかいとじゃん？どうすんの？」

閑「海人はかいとだよね。呼び慣れてるし」

元「こっちが かい で、こっちが かいくん。笑」

龍「なにそれ。笑」

元「だってこれくらいしかないでしょ？
だからこっちの海斗(宮)が かいくんで、こっちの海斗(松)が かい！おっけー？」

如「まぁいいんじゃない？笑」

閑「それでやってみよ。笑」

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