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あれから、お兄ちゃんからやたらと心配されることなく
口うるさい毎日だったが、静かな毎日となった
こういう毎日も悪くないもんだ
大倉くんが一度ここに来て、あれから追われることはなくなったと報告に来た
警察に相談して良かった…とホッとした
これで、大倉くんとも会う理由がなくなったと思うと、胸が痛くなった
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優衣「それ、恋煩いじゃない?」
「…へ?え?コイワズライ?」
優衣「ごめん、独り言言ってるの聞いちゃって…好きなんでしょ?大倉くんのこと。ファンは推しに恋しちゃいけないって言うけど、今回は別件よ」
「…べ、別に好きってわけじゃ//」
優衣「じゃあ、何で心が痛むのよ。病気じゃなければ恋煩いでしょうが」
「…はい、そうです」
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今日の診療は難なく終えて、今夜の夕食はお兄ちゃんの手作りキーマカレーだった
ピリッと効いてて、美味しい
大翔「で、彼氏はどんな奴なんだ?」
「ングッ、ゴホッゴホッ…まだ正式に恋人になったわけじゃないから。簡単に好きって言える関係じゃないの」
大翔「ふーん…そっか。簡単に好きって言える日が来るといいな」
「…ありがと」
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作者名:ちーこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chi-ko/
作成日時:2023年3月11日 8時