生まれ変わるなら女の子 (ページ17)

今日:15 hit、昨日:3 hit、合計:23,324 hit

14 ページ17

三途に連れられ

俺は九井くんと一緒にとある場所へ向かう。

「どこ行くの？」

三途『俺も分かんねえよ。』

九井『マイキーが行きたかった場所ならいいとこだろ。』

三途『ここ．．．か？』

着いた場所は高台になっていて

俺らが拠点としている渋谷全体が見下ろせる場所。

「え！めっちゃ景色いいじゃん！」

三途『ちげえよ。マイキーはな、夜ここに来たかったんだよ。』

九井『待つか？』

1時間ほどすれば日が落ちて辺りは暗くなる。

「わ！綺麗だな！」

三途の背中を叩きながら感動の言葉を口にする。

三途『テメェ叩きすぎだぞ！』

九井『すげえな！』

3人でふざけていたら背後から足音が。

『『「？？？」』』

3人で振り返ると

三途『、マイキー！』

機嫌が良さそうなマイキーが現れた。

マイキー『どうだ？良い景色だろ？』

「はい！ここ一帯を関東卍會が仕切ってるって思うともう…！」

三途『絶景す。』

九井『どうやってこの場所を見つけたのか気になる。』

マイキー『たまたまだよ。』

俺らに背を向け夜景を観るマイキーは

とても儚くてただ見つめるのも苦しかった。

.

.

九井くんに街に連れ出して貰っている。

「いや！まさか九井くんとお出かけ出来るなんて♡」

九井『その話し方どうにかならねえのか。』

九井くんは乾くんと決別してから

たまにこうして俺と一緒に居てくれる。

「わー！これめちゃくちゃカッコイイ！！」

「めっちゃ美味そう！腹減ってきません！？」

「うわ！！これ買います！」

1人ではしゃぎ過ぎて九井くんと距離が出来てしまう。

「あ、九井くんすみません！」

九井くんに追いつこうと小走りしている時、

俺がずっと憧れていた人が九井くんより先を歩いていた。

「！！、ドラケn」

ドラケンを呼ぼうとしたが

ドラケンの向かう先に居る人物を見て息を飲んだ。

「、なんで、梵(ブラフマン)。」

九井『！！』

何故ドラケンは梵に？

そう思い九井くんを見ると九井くんは俺の手を引き

今来た道を引き返す。

九井『俺こっちに用ねえわ！』

ニコッと笑ってくれる九井くんは

この現状を俺に説明してくれなかった。