生まれ変わるなら女の子 (ページ11)

今日:18 hit、昨日:3 hit、合計:23,327 hit

↓ ページ11

九井『あの人はそんなに暇じゃねえよ。』

「三途はさすがに暇だろ？」

九井『．．．手数料が掛かるとしたら？』

「祝儀いらねえから来いって言ってよ。」

九井『俺に払ってくれないの？』

「これ如きで金取るって知ったら乾くんはどんな顔するかな？呆れちゃう？」

舌打ちしながらも

2人分の招待状を受け取ってくれる九井くん。

「九井くんの分も送りたいから送り先教えてくれないかな？」

九井『行かねえから要らねえよ。』

そう言い背中を向けられた。

さあ、2人は結婚式に来てくれるのだろうか。

______________________________

九井『これ。千國に会ったんだけどさ。』

三途『は？千國ィ？』

結婚式の招待状のようだった。

三途『これ返答する時もルールみたいなのあったよな？』

九井『調べろよ。』

三途『てか俺だけ！？』

九井『ボスの分も受け取ったぞ。』

三途『ふーん。』

もう俺らも27だもんな〜とカードを眺める。

九井『行くのか？』

三途『バカかよ捕まんだろ。』

九井『アイツ、受け渡し拒否したらキレてきたぞ。』

三途『は？アイツ普通の所で働いてんだろ？』

九井『ザ一般人って感じで喧嘩も忘れたみたいな顔してたぞ。』

三途『九井に反抗するなんて度胸あんなー！』

梵天ができる前、一度だけ千國に会った。

俺がバンバン犯罪に手を染めている事も

もうアイツと会う気がない事も

千國は見透かしていたようだった。

その時アイツは

会えなくても俺はお前を忘れない

と言ってくれた。

キモいと返したがアイツの目は本気だったと思う。

三途『相手が気になるな。』

九井『俺も気になったから調べたけどこの人だってさ』

九井が写真を見せてこようとしたので阻止する。

三途『見なくていい。』

九井『そうか。』