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オールマイトさんは悔しそうに顔を歪めた。
1番付き合いの長い人間として、自分を責めいているのだろう。
まったく、いつだってこの人は合理的じゃない。
相「今のところ被害者に犯罪歴以外の共通点は見られていません
性別も出身も体型も性格も
被害者の予測はほぼ不可能
ですが…1人、ほぼ確実と言っていい被害者候補がいます」
オ「…翼くんを殺した彼だね」
相「はい、現在その男は刑務所に入っていますが
格子の中だから安全だとは言えないでしょう
なんとも言えませんが
幽辺は今、好機を伺っているのではないかと」
校「確かに
これだけ注目を集めてしまえば警備が強化されてしまうことは考えればわかる
けれど、それをしないということは余程の自信があるか何か策があるかだろうね
今の状況では残念なことに彼は無能な賢者じゃない
秀才にして天才
1人にして多勢
未発達にして未知
彼はまさしく厄介な相手だ
こちらも早く手を打たなくてはね」
その後もヒーロー、警察ともに目撃情報の呼びかけなども含め大掛かりな捜査が行われた。
そして、わかったことは郁はターゲットを精査しているということだ。
正義のヴィランを崇拝する人間は決して口を割らないとわかりながら、被害者たちに聞き込みや任意の聴取をした。
彼らはある日突然現れた郁に事件の真偽を聞かれ、被害の証拠を見せたらしい。
事実だと郁が判断した事件の犯人のみを殺していることがわかった。
口を滑らせた者は
「どうか彼を殺すな」
「私たちの神にしてヒーローを殺してくれるな」
と、そう繰り返した。
被害者が増える度に正義のヴィランを捕まえるなと叫ぶ声は大きくなる。
マスコミも次第にヒーローや警察を無能、身内犯なのではと騒ぎ立てた。
そんなある日。
雄英に一枚の手紙が届いた。
手書きでなく打ち込まれた機械的な文字は読んだ瞬間に炎をあげて燃えた。
【次の日曜、国会議事堂にてあの男を連れてこい】
すぐに上に報告して作戦を立てた。
失敗すればリスクが大きいが、確実に郁を誘き出せるこの機会を逃すわけにはいかない。
当日。
時間の指定はなかったため、朝から多くのヒーローと警察を配置した。
もちろん、郁の要求した男も近くにヒーローと待たせている。
きっと、ここで郁の運命が決まる。
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ハデス - 普通に番外編として小説で世に出せるよねってくらいいい話でした。何度読んでも面白い。完結おめでとうございます (7月17日 12時) (
レス) id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ - 一気読みさせて頂きました…こんなに泣ける小説初めて読んだ…これ無料でいいんですか…！？本当に素敵すぎる作品を生み出してくださってありがとうございます…！！！ (2023年3月30日 8時) (レス) @page19 id: 267167a797 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - 読んでてこんなに泣いたの初めてだ。もう、本にして売れると思います。素晴らしい作品を作ってくれてありがとうございます。 (2022年8月6日 16時) (レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
ニャノこ - とても感動しました。これまで色々な話を見てきましたがこれほど自分の中で共感できる話はありません。翼くんと郁くんがまたあえることを願っています。 (2022年7月27日 22時) (レス) @page19 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 物凄く感動しました。終わり方も物凄く綺麗で納得の行く感じで、占ツク中毒者ですがここまで素晴らしいと思った作品は初めてです。これを無料で読めるこの世界に感謝、っていうレベルです。笑 書いて、共有してくださり本当にありがとうございました！ (2022年5月1日 1時) (レス) @page19 id: b375adba0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2019年10月25日 7時
