声 ページ5
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また、泣いて
なぜか星羽くんも一緒になって泣いてて
今度は我慢できなかった声が部屋の外まで漏れて
双子ちゃんが部屋に入ってきて
泣いてるわたしたちを見て泣いてしまうという
とんでもないことになった
壱馬先輩の記憶が戻ることを諦めちゃいけない
わたしが希望を持たなかったら
壱馬先輩はどこにも帰って来れなくなっちゃう
星｢はなみどぅ…｣
鼻声でうまく発音できない星羽くんを見て
久しぶりに笑いが込み上げてきた
笑ってるわたしをティッシュで鼻をかむ手を止めて
心底驚いた顔でしばらく見つめた後
あのかわいい力の抜ける顔で笑ったんだ
それから星羽くんと一緒にご飯を作って
自分でも驚いたけど完食できた
星羽くんも双子ちゃんもすごい喜んでくれて
ほんとにわたしが出会う人たちは
心優しい人たちばかりだなってうれしくなった
星｢今日はいっぱい泣いたし、いっぱい食べたし、よく寝れそうだね｣
星羽くんの言葉に頷いて双子ちゃんたちを寝かしつける
寝かしつけてる途中で自然と自分も寝ちゃったみたい
久しぶりに深い眠りにつけてる気がする
途中で夢を見た
壱馬先輩が隣で寝てて、わたしは寝顔を見つめてて
安心して眠くなって目を閉じたら
柔らかく髪を掬いあげて
頭、頬、瞼、とゆっくりと優しく優しく撫でる
最後におでこに ちゅ とかわいらしいキスをひとつ
いつ以来だろう
こんなに幸せな気持ちで満たされたのは
ケ｢おはおー！！｣
『ん…』
ル｢しょおがごはんちゅくってくれたよっ｣
『んー…ごはん…、おなかすいた…』
ル｢…？しぇんしぇ、しょおーっていって？｣
『ん〜…？しょおー…』
ル・ケ｢しょおー！！！｣
『しょお〜…っ』
星｢…っ！！｣
ガンッ！と何かがぶつかる音がした
むくり、起き上がってみたら
勢いよくドアが開いて
おでこを押さえた星羽くんが入ってきた
『え…、どうしたの…？』
星｢い、いま…しょおって…｣
『…？しょお〜。あは、しょーおー…、え？』
ケ｢しぇんしぇーのおかじぇなおっちゃ！｣
ル｢こえでたー！｣
星｢声…出た…｣
『声…出た…？』
言葉にしようとした時の胸の奥が苦しくて仕方なくなる感じがしない
話せる、思いが声となって伝えられる
わたしの声が、聞こえる
『出たあぁぁ〜っ…！！！』
ル・ケ｢わあぁ〜！！｣
ベッドに乗り上げてきた双子ちゃんたちを抱きしめて
うれしさを噛み締めた
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ka - 最後のセリフ最高です、、泣 (2020年8月7日 2時) (
レス) id: f02151f772 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - お忙しい中、更新ありがとうございます(; ;) (2020年8月2日 13時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - 壱馬先輩に嫉妬するのに自分は男の子に頼るのダメよーーー（ ; ; ） (2020年7月31日 2時) (レス) id: 4132465481 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 更新ありがとうございます(泣) 主人公ちゃんの気持ち、めちゃくちゃ分かりますー！！色々あったから、不安になっちゃうんですよね…。主人公ちゃんのモヤモヤが晴れますように。 (2020年7月26日 14時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴー(プロフ) - 今日の投稿おしまいですか？？ (2020年7月26日 14時) (レス) id: 9c9baad857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2020年5月3日 17時
