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包まれる ページ32

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壱馬先輩が帰ってきてからすぐ今日のことを話した
星羽に似てたら、そりゃ美人だよな って言うから
そこ!?って思って思わず突っ込んでしまった

ご飯も食べ終えて
お風呂も入って
ゆったりしてる時間






壱「…俺もちゃんと礼言わないとな」


『え?』


壱「嫁が勝手に家に居座ってすみませんでしたって」


『…、』


壱「おい、あからさまにへこむなよ笑」






そこを突かれると痛い
何も言えずに黙ってたら
背中に壱馬先輩の温もりと重み

背中でぐいーっとわたしを押してくる






『重いですー…』


壱「…覚えといて、俺の重み」






意味深なことを言って黙ってしまう壱馬先輩
お互いに何も言わない時間が過ぎる

しばらくして壱馬先輩は
ゆっくり息を吸って…






壱「Aには俺しかいないって、俺だけだっていう…重み」


『…深いですね』


壱「意味わかってんの?」


『なんとなく、?』


壱「…」


『…?』


壱「…まぁ、いいや」






ふわ…と体が軽くなる
それは壱馬先輩が離れたことを意味してて
なんとなく寂しくなって
振り向いて壱馬先輩の服の裾を掴む






壱「…なに?」


『離れないで…欲しいです』


壱「暑いから無理」






自分からはくっついてくるのに
いざとなったら変な理由つける!

壱馬先輩に抱きついてイチャイチャしたい気持ちを抑えて
ラグの上に寝転んでスマホをいじる

ユウちゃんに言おう
壱馬先輩がいじわるだーって

寝転んだせいか眠たくなってくる
先にベッド行っちゃおうかと思ってた時






壱「…なんで来ねぇんだよ」






壱馬先輩の不機嫌な声が聞こえた
顔を向けると
眉間にシワを寄せた壱馬先輩がこっちを見てた






壱「しかも眠くなってんじゃねぇよ」


『…壱馬先輩が無理って言うから』


壱「そんなん無視していつも来るくせに、今日はなんやねん」






…ははーん
普段デレッデレなわたしがツンとしたから
揺さぶられてるわけですな?

デレデレツンの効果か!!






『…眠たくなったので先にベッドに行きますね』


壱「…どーぞ」






あれ、すんなりだ
反応に少しの寂しさを感じていたら
壱馬先輩が小さな声でわたしを呼び止めた






『なんですか?』


壱「…1回こっち来い」






言われた通りに行くと
ぎゅ、と抱き寄せられた






壱「…ここで寝れば」


『え?』


壱「…俺いた方が寝れるだろうし」






珍しく甘い壱馬先輩に包まれる幸せな時間だった




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設定タグ:THERAMPAGE , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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ka - 最後のセリフ最高です、、泣 (2020年8月7日 2時) (レス) id: f02151f772 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - お忙しい中、更新ありがとうございます(; ;) (2020年8月2日 13時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - 壱馬先輩に嫉妬するのに自分は男の子に頼るのダメよーーー( ; ; ) (2020年7月31日 2時) (レス) id: 4132465481 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 更新ありがとうございます(泣) 主人公ちゃんの気持ち、めちゃくちゃ分かりますー!!色々あったから、不安になっちゃうんですよね…。主人公ちゃんのモヤモヤが晴れますように。 (2020年7月26日 14時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴー(プロフ) - 今日の投稿おしまいですか?? (2020年7月26日 14時) (レス) id: 9c9baad857 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもん | 作成日時:2020年5月3日 17時

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