慎くん ページ9
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たまたま会った樹くんと生徒会室に行く途中
ゴツイ身体の人が樹くんに挨拶してきた
だ、だれ…
樹「おはよ、海青。今日早くね?」
海「いや、今日の古典当てられんだよ〜。1人じゃできないから誰かの見せてもらおうと思って」
樹「そんくらい自分でやれよ」
海「むりむり…、って、おい!お前、壱馬さんの彼女連れて何してんだよ!」
樹「生徒会の仕事手伝ってもらうだけ」
海「はぁ!?何言っ…、生徒会?なんだ、びっくりした…。略奪愛かと…」
樹「Aさん、こいつ武知海青。俺の友だちで隣のクラス」
『初めまして…!きゅまっ…、くっ、熊城Aです!』
海「あっ、名物の名前噛み聞けたー!」
『め、名物…?』
樹「はい、そこまでー。行くよ、Aさん」
もうちょい話そうぜー!と言う武知くんを
見事にスルーしてスタスタ歩く樹くん
『いいの?お友だち』
樹「別に今じゃなくても話せるし」
『確かにそうだね』
樹「あと、あんまり男と関わるとAさんが困るでしょ」
『なんで?』
樹「壱馬さん。知ったらどうなるか」
そんなことないよ、と言おうとして止まる
全然そんなことあった…
樹くんの話してもなんか不機嫌になったもんな
相変わらず理由は分からないけど…
『壱馬先輩、大学で女の人にモテたりしてないのかなぁ…』
樹「するでしょ」
『やっぱりするかな!?どうしよ、わたしより大人な美人のお姉さんがいっぱいいるんだ…』
樹「壱馬さんなら心配ないよ」
『どうして?』
樹「だって、俺にAさんのことしか話さ…」
『ん?』
樹「なんでもない」
『えぇ!?ちょっと、気になるじゃん!』
樹「なんでもない、忘れて」
生徒会のお仕事手伝ってる時も
ずーっと 教えて、教えない の会話してた
樹くんだけが知ってる壱馬先輩なんてずるいずるい
慎「おはよーございまーす…」
樹「おはよう。遅刻だぞ」
慎「電車ちょっと遅延して…あ、きゅまさん」
『おはようございます!』
慎「敬語じゃなくていいっていつも言ってるのに」
『何故か慎くんには敬語になってしまう…』
遅れてきた慎くんはわたしの隣に躊躇なく座り
わたしが焦る
なんと言うか距離感が不思議というか
いまいち掴めない人
慎「あ、そういえばきゅまさん」
『はい?』
慎「最近ストーカー被害とか遭ってません?」
………はい?
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mopi(プロフ) - 本当にお話素敵で大好きで土日が楽しみで仕方ないです( ; ; )これからも更新楽しみにしてます、、! (2019年7月14日 21時) (レス) id: 89fe484069 (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - 最高すぎてこっちが… (2019年7月7日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)
Kissxxx(プロフ) - 土日が楽しみで仕方ない。 (2019年7月7日 8時) (レス) id: e97a57c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
apple9484(プロフ) - 早く土日にならないかなっていつも待って終わると悲しいくらいに好きです! (2019年7月6日 23時) (レス) id: 9f35d20aab (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - ぐふぉー好きすぎる!!見てるこっちも一緒にキャパオーバーしちゃいます笑笑 (2019年6月30日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもん | 作成日時:2019年5月5日 18時