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ナイフ ページ39

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?「俺のAなのに…!変な男とばっか絡みやがって…!!みんな死ねばいいと思った…。昨日の男だって…いつも俺のAと一緒にいやがって…!」






昨日の…男…
樹、くん…?

この人が、やったの?
樹くんの手を引こうとしたのに
不自然に前に出ていったのは
もしかして、この人が後ろから押した…?

そこそこ人通りもあったから
ぶつかったフリして人に紛れることもできる

もし、本当にそうだったら…?
この人は、普通にわたしや壱馬先輩のことを殺せちゃうかもしれない

ぞわ…!っと一気に恐怖が襲う
涙が出そうになるけど
悔しくて零れないように必死に唇を噛んでこらえた






?「…A、泣かなくていいんだよ。川村壱馬がいなくなれば君は俺とずっと一緒だから」


『や…っ』


壱「その汚ぇ手でそいつに触んな」


?「汚くなんかない…。ずっとAに触れたくて我慢してきたんだ…」






…この声、マスク姿
思い出した
この人、前にわたしがキーホルダー落とした時に拾ってくれた人

まさか、あの時も偶然なんかじゃなくて
わたしについてきてた…?






?「ずっと…ずっと…大切に守ってきたのに…!なんでお前なんかに…!」


壱「そいつあほだから、ちゃんと言葉で言ってやんねぇと伝わらないんだわ」


?「知ったような口きいてんじゃねぇ!!」


壱「俺も言ってねぇけど…。お前と違って好かれてるからさ」


?「うるさいうるさい…!こっち来んな!殺すぞ…!!」


壱「殺りたきゃ殺れよ。でも、Aのこと離してからだ。男なら卑怯な真似してんじゃねぇよ」


『壱馬先輩…だめ…っ』


?「てめぇ、来んなって言って…!!」


『ぃやっ…!』






壱馬先輩がマスク男の言葉を無視し続け
あと少しでわたしに手が届く場所に来た時だった

マスク男はナイフを壱馬先輩に向けた
ほんとに殺すつもりだったんだと思う

だけど…そのナイフは壱馬先輩の手の中で止められた
マスク男は動揺し、奇声を上げながら尚も壱馬先輩を刺そうとする

そのナイフを壱馬先輩は思いっきり握った
握られた拳の中から紅い血が流れ
ぽたぽたと地面に垂れている

握ったまま鋭い視線を向け、1歩近づく
マスク男が怯んで一歩後ずさった瞬間

マスク男の腕が首からなくなり
わたしはその場に崩れ落ちた

後ろから う…っ、と苦しそうな声が聞こえてきた
壱馬先輩が…倒したんだ




.

上等→←マスク男



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mopi(プロフ) - 本当にお話素敵で大好きで土日が楽しみで仕方ないです( ; ; )これからも更新楽しみにしてます、、! (2019年7月14日 21時) (レス) id: 89fe484069 (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - 最高すぎてこっちが… (2019年7月7日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)
Kissxxx(プロフ) - 土日が楽しみで仕方ない。 (2019年7月7日 8時) (レス) id: e97a57c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
apple9484(プロフ) - 早く土日にならないかなっていつも待って終わると悲しいくらいに好きです! (2019年7月6日 23時) (レス) id: 9f35d20aab (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - ぐふぉー好きすぎる!!見てるこっちも一緒にキャパオーバーしちゃいます笑笑 (2019年6月30日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもん | 作成日時:2019年5月5日 18時

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