ごめん ページ14
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ユ｢…どういうこと？｣
樹｢だから…、狙われてんのかもしれない。そのストーカーに｣
ユウちゃんは手当てしてくれようと保健室へ向かってた
その途中でたまたま樹くんに会って
わたしたちの様子がおかしいのに気づいて保健室についてきてくれた
保健室に先生はいなくて
ユウちゃんが手当てしてくれた
ベッドに座って
ユウちゃんと樹くんの会話を聞いてた
樹くん、ユウちゃんに言っちゃった
絶対、壱馬先輩に言えって言われるだろうなぁ
ユ｢A…。大丈夫だからね｣
いつの間に話が終わったのか
ユウちゃんは隣に座ってゆっくり頭を撫でてくれる
余りにも非現実で
貼られた絆創膏を見ても
切れた制服を見ても実感が湧かない
だから、涙も出ない
だけど、言葉も出ない
樹｢あ、樹です。すいません、今平気すか？｣
樹くんが誰かに電話しながら保健室を出た
なぜか頭は冷静で
ブラウスは2枚あるけど
ブレザーは1枚しかないからどうしよう、とか
そんなこと考えてる
先生に言えば貸し出ししてくれるかな
そろそろ夏服だからもう着なくてもいいかな
ユ｢…ねぇ、溜め込まなくていいんだよ｣
『え？』
ユ｢もう川村先輩とは対等な立場なの。だから、遠慮とかしないで何でも話すんだよ。その方が、きっと川村先輩も嬉しいよ｣
対等な…立場かぁ
そうだとしても
壱馬先輩の貴重な時間をわたしのために使わせるなんて
そんなことはしたくない
何とかなる、きっと
樹｢Aさん｣
『樹くん…』
樹｢もう少しだけ待ってて。俺もいるから、大丈夫｣
うん、と力なく返事すると
樹くんは少し離れた椅子に座って
見たことない顔で何かを考えていた
ユウちゃんが他愛のない話してくれて
15分くらい過ぎた頃
ガラッ！と勢いよく誰かの手によって
保健室のドアが開けられた
壱｢はぁっ…、はっ…、A…！！｣
『え…？』
少しだけ額に汗を滲ませながら
壱馬先輩がわたしに向かって歩いてくる
壱馬先輩がいる、って認識した途端
怪我した場所がピリピリと痛み出す
同時に思い出す恐怖
壱馬先輩は膝をつき
切れた制服と絆創膏を確認した
『かず、』
壱｢ごめん…っ｣
そのままわたしの腰に手を回し
すがるように抱きしめた
壱｢守れなくて…ごめん…！｣
壱馬先輩のせいじゃ、ないのに
こんなことを言わせてしまう自分が腹立たしかった
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mopi(プロフ) - 本当にお話素敵で大好きで土日が楽しみで仕方ないです（ ; ; ）これからも更新楽しみにしてます、、！ (2019年7月14日 21時) (
レス) id: 89fe484069 (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - 最高すぎてこっちが… (2019年7月7日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)
Kissxxx(プロフ) - 土日が楽しみで仕方ない。 (2019年7月7日 8時) (レス) id: e97a57c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
apple9484(プロフ) - 早く土日にならないかなっていつも待って終わると悲しいくらいに好きです！ (2019年7月6日 23時) (レス) id: 9f35d20aab (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - ぐふぉー好きすぎる！！見てるこっちも一緒にキャパオーバーしちゃいます笑笑 (2019年6月30日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2019年5月5日 18時
