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放心状態 ページ13

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ユ「A〜。帰ろ」


『うん!』


樹「Aさん」






ユウちゃんもわたしもバイトがない日
クーポン券もらったからジェラート屋さんに行こうって約束してた

…のに、大魔王藤原樹くんから呼ばれてしまった
やだよ、今日はお手伝い…






『な、なんでしょう…』


樹「や…、最近変なことなかったかなって」


『え?』






…なんだ、お手伝いの話じゃなかった
大魔王なんて言ってごめんね、樹くん

変なこと、ってストーカー(仮)のことかな

特に気になることはなかったからなぁ
勘違いってことだったんだよね






『大丈夫!』


樹「そっか、ならよかった。まこっちゃんも心配してたからさ」


『慎くんも?そうなんだ、うれしいな』


樹「じゃ、また明日な」


『ばいば〜い』






手を振ってユウちゃんのとこに行き
2人で学校を出ようとした

…その時に、事件は起きた






ユ「川村先輩とはどう?」


『んー?壱馬先輩がちょっと忙しそうで心配ではあるけど…特に変わったことはないかな!』


ユ「相変わらずのバカップルってことね〜」


『それは違う!わたしの方がきっと何倍も好っ…!?』


ユ「A?どうし…、え?」






下校時間
校門には多くの生徒が集まっていた
おしゃべりをする人
友だちを待つ人
急ぎ足で歩く人
いろんな…人が






ユ「A、腕…!」






一瞬だった

ピリッ…、とした痛みが左腕に走ったと思ったら
ブレザーとブラウスは切り裂かれ
裂かれた箇所から覗く肌は傷がついていた

血が…ゆっくりと流れてる






ユ「ちょっといつ怪我したの!?」


『わ、かんな…。今、一瞬で…』






ユウちゃんがハンカチで血を拭ってくれた
ハンカチについた血を目にした時
初めて自分が誰かに切られたことを認識して
恐怖で目の前が霞んだ

だって…引っかけるなんてありえない
わたしたちは…校門に向かって歩いてて、
周りに障害物なんて、ないんだから

考えられるとしたら
横を通った誰かに何かで切られた、ってことぐらい…

霞む目で周りを見た

誰もわたしのことなんて見てない
こわい、こわい…!






『…っ、や…!』


ユ「A、落ち着いて。今日、川村先輩は?」


『バ、イト…』


ユ「バイト先知らないんだっけ?」


『知ら、な…』


ユ「…とりあえず教室戻ろ!」






わたしは放心状態のまま
ユウちゃんに手を引かれていた




.

ごめん→←ずっと…



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mopi(プロフ) - 本当にお話素敵で大好きで土日が楽しみで仕方ないです( ; ; )これからも更新楽しみにしてます、、! (2019年7月14日 21時) (レス) id: 89fe484069 (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - 最高すぎてこっちが… (2019年7月7日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)
Kissxxx(プロフ) - 土日が楽しみで仕方ない。 (2019年7月7日 8時) (レス) id: e97a57c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
apple9484(プロフ) - 早く土日にならないかなっていつも待って終わると悲しいくらいに好きです! (2019年7月6日 23時) (レス) id: 9f35d20aab (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - ぐふぉー好きすぎる!!見てるこっちも一緒にキャパオーバーしちゃいます笑笑 (2019年6月30日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもん | 作成日時:2019年5月5日 18時

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