星屑ハートブレイカー２ 【佐野玲於】

Heart 72. ページ23

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…おかしい


最近、玲於くんの様子がおかしい






『玲於くん、このジャージどこしまうんだっ…』


玲｢あっ！？あぁ…えっと、それ明日着るからカバンにしまって｣






…変、変なの



よそよそしいの


あの " わがまま " " 強気 " " 生意気 " っていう

3点セットがそろってる玲於くんが。






『ねぇ、玲於くん、』


玲｢…っ、うるさい｣


『…え』


玲｢寝る！！｣


『寝…っ！？まだ２１時だよ…！』






バタン！


大きな音をたてて玲於くんが寝室に入っていった。



…ほんと、どうしちゃったの。


玲於くんとおしゃべりしなかったら

リビングにいても仕方ない。



だから寝室に行って


背中向けてる玲於くんの隣に寝転んだ。



…玲於くん、さびしいよ






『れーおーくん、』


玲｢……｣


『ねちゃったの？』


玲｢…なに｣


『えっと…あの…』


玲｢…ねる｣


『なんで！』


玲｢ねむいから｣


『うそつき。いつも夜ふかしさんのくせに』


玲｢12時には寝たいガキのお前とは違うの｣


『じゃあ、今日も起きててよ〜…』


玲｢やだよ｣






そんなくだらない言い合いしてたら


１回もこっち見てくれないし、

うるせぇ、黙ってろって言うし、

しまいにはさわんなって…






『もう、怒った！』


玲｢あ、そ｣


『玲於くんなんて、玲於くんなんて…』


玲｢…んだよ｣


『だいっきらい！』


玲｢はっ…！？｣






むかっ てきちゃったから

玲於くんの背中 ぱしっ て叩いて寝室を飛び出した。



リビングのソファにクッションを抱いて座る。


玲於くんのばか、ばかばか

避けられてるみたい


胸の奥が、痛くて苦しい






『…なにか、しちゃったのかなあ』






…玲於くんのお気に入りのお酒飲んでやる。


なにか見たいなぁって思ったから

DVDモードに切り替えたら

GENEのライブ映像が流れ出した。






『みないっ』






ピッ！ってすぐ消して

EXILEさんのDVDを入れた。


お酒、ちびちび飲んでたら

だんだん頭がふわ〜ってしてくる。




…もう、帰ろうかな。


一緒のお家にいすぎて

わたしが嫌になっちゃったのかもしれない。



いつの間にかDVDが終わってて

動きたくなかったからスマホをいじった。


そしたらだんだん眠くなってきて

目が開けていられない。


ふわり、眠りに落ちそうになったら

スマホから もしもし って声が聞こえてきた。




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