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いい知らせと悪い知らせを聞いてから1ヶ月が経った頃社長から電話があった
『原田くんお疲れ様。小池くんがぜひ新潟支店で学びたいと積極的に言ってるんだがどうする？』
『小池がそういうなら私はどこにでも行きます。』
『ありがとう。詳しい日にちは追って連絡する。あ、あとパーティは5月16日の18時からの予定だ。よろしく』
『かしこまりました。失礼致します』
異動の話は新潟の子たちにまだ内緒。
そしてパーティの準備に取り掛からなくちゃ！
取引先の会社にアポ取り、招待状の作成に出欠確認
当日の準備諸々、、本社がやれっつーの！
定時まで仕事してそこからパーティの作業で残業する毎日。それが2週間続いていた
「さすがに辛すぎ...」朝からそんなことを呟いていた
「Aさん！」
振り返ると...
「小池くん！？」
「お疲れ様です！てか、久しぶりですね」
「な、なんでここに？」
「あれ？社長から聞いてません？今日から3日間見学に来たんです」
しまった...！机のカレンダーをみたらしっかりメモをしてあった
とりあえず隣の空いてる席に着いてもらってコーヒーを出した
「引き継ぎって事でいいんだよね？」
「そうみたいですね」
小池くんと話してたらぞろぞろとみんな出社してきた
「お、おはようございます」
「おはようございます」
「おはよう..ございます...」
みんな小池くん不思議そうに見ながら挨拶をした
「おはようございます。表参道支店の小池晴翔です。今日から3日間見学に参りましたよろしくお願いします」
「原田さんおはようございます！」
「渡辺くんおはよう」
ただの挨拶なのに小池くんは私のことをニヤニヤしながら見ていた
「なに？なんでニヤニヤしてんの？」
「いや〜なんでもないでーす！Aさんは忠義さんと結婚しても変わらないですね〜笑」
「なに〜どういう意味よ！そしてなんで忠義さん呼びなの！？」
「Aさんが新潟行って寂しいって忠義さんからご飯のお誘いくるんですよ。週3くらいで会ってます」
「小池くんはライバルだったか...ずるい！ずるいずるいずるいずるいずるい」
「なんだか原田さん楽しそう」
「久しぶりに原田さん笑ってる〜」
「小池さんかっこよくないですか！？」
「お似合い〜！！！」
「...」
そんな会話されてることなんて知らない
そして渡辺くんの鋭い視線に気づいていなかった
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作者名：まるやん | 作成日時：2019年10月14日 6時
