047 ページ47
今すぐたつくんに抱きつきたいくらいだけどまずはこの状況をどうにかしなきゃダメだ
「原田さんビール飲んだんであと僕帰ります！送ってあげられなくてすみません！では！」
「渡辺くんごめんね。ありがとう」
渡辺くんが空気を読んで帰ってくれた
でも楽しそうに飲んでるたつくんに近づくことが怖かった
錦戸さんが肩をポンと叩いて優しい顔で微笑んでくれたおかげで少し勇気が出た
「た、たつくん...」
たつくんがゆっくりこっちを見て目を見開いて驚いていた
「A....？なんでここおるん？」
「たつくん...(涙) 会いたかった(涙) ずっとずっと会いたかった。ごめんなさいごめんなさい(涙)」
「泣くなや〜大勢人おるんやで〜」
そんなのお構いなしにたつくんに会えた安心感でボロボロと涙が出てきた
「大倉、俺まだスタッフさんと飲んでるからAちゃんと飲み直してこいよ」
「大倉くん！せっかくなんだし夫婦の時間楽しんできな！」
錦戸さんとスタッフさんがそう言ってくれた
たつくんはどうするんだろう
「Aん家行っていい？」
「...え？」
「あかんの？」
そんな可愛い顔で言われたら断れない
断る意味もないけど
久しぶりに手を繋いで歩いた
今日あったことを話してたつくんに理解してもらえた
「今日謝罪してばっかやな笑」
「そうだね。でもたつくんに会ったから仕事のことも忘れた！笑」
家に着いてリビングのソファに座ってしばらくたつくんと話していた
「A今日誰と居酒屋いたん？」
「...怒らないで聞いてくれる？」
「それは分からん」
「...渡辺くん..怒った？」
「...とりあえず話きく」
怒られる覚悟で経緯を話した
「怒ってない？」
ギュッ
突然たつくんなら抱きしめられた
「ちょっ、苦しい」
「離れんといて。ずっとそばにおって」
珍しく甘えてくるたつくんがすごく愛おしい
「もちろんだよ」そういって私も強く抱きしめ返した
たつくんは宿泊先のホテルに帰らなきゃいけないため深夜1時に帰っていった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まるやん | 作成日時：2019年10月14日 6時
