All is well (ページ46)

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森田さんと分かれた後スマホを見たら21時。
たつくんからは何件ものメッセージと電話がきていた

prrrr
『お掛けになった電話は電波の届かないところに..』

駅に行ってみたけどたつくんがいるわけもない

「やっと会えると思ったのに..(涙)」

"ごめん仕事が長引いちゃった。もうホテルかな？次の連休いつになるか分からないけど東京に行ったら会おう"

そう連絡して自分の家に真っ直ぐ帰った

「大倉～Aちゃんおったか？」

「亮ちゃん..17時に仕事終わるって言うてたんやけど電話しても出ぇへんわ..」

「残業とかしてんとちゃうん？待ってみようや」

「...ええわ。スタッフさん達と飲み行くわ」

「大倉ええの？Aちゃんと次いつ会えるか分からへんちゃうん？」

「そうやけどA、約束破ったことないねん。もうええ」

「後悔しても知らんよ」

「...」

家に帰る途中会社に戻って社長と部長に今日のことをメールで報告して帰ろうとした

「原田さん？」

「渡辺くん！こんな時間までどうしたの！？」

「原田さんのことだから来ると思って」

「みんな帰ってるんだよ？渡辺くんも早く帰っていいよ」

「原田さん送ります」

断っても半ば強引に送ってもらうことになった

「新しい居酒屋できたの知ってます？行ってみません？」

たつくんとの約束を破って渡辺くんと飲むのは流石にダメだと思いながら今日はとても疲れた日だったから自分に甘えて軽く飲むことにした

「生でいいですよね？あと何頼みます？」

「私なんでもいいよ。渡辺くん好きなの頼んで」

「分かりました！..元気ないですね。大丈夫ですか？僕で良ければ話聞くんで！」

「ありがとう。でも大丈夫」

「Aちゃん....？」

後ろを振り返ったら錦戸さんが愕然とした顔でこっちを見ていた

「に、錦戸さん！？」

「なんでここにおるん！？大倉と待ち合わせしてたんとちゃうん！？」

「原田さん..どういうことすか」

ついにバレてしまった

「...ちょっと東京のイベントで知り合って..」

「今大倉と待ち合わせって..今日は旦那さんと会うって...まさか！」

「Aちゃんの後輩？」

「え、あ...はい」

「このこと黙っといてな。誰かに喋ったらただじゃおかへんで」

「錦戸さん！渡辺くん怖がってますって！大丈夫ですから！ところでたつく..じゃなくて大倉さんも一緒ですか？」

「あそこの角の席や」

指さした先に久しぶりに見るたつくんがいた